君のEntrance【アイパレ】

16話 初演技 ページ34

らきside

私、姫石らきは、
ソルベット王国で行われる
天翔ひびきさん達の｢天翔座｣の
舞台公演で
重要な役の氷の妖精の王女グレース役に
選ばれた。

Aちゃんは愛の女神マシェリ役で
グレースとは姉妹のように仲が良いと
いう設定。

早速台本を貰いレッスンを始めたけど
なかなか周りのアイドルのように
上手くいかない。

Aちゃんは主演を務めた事が
何度もあるから、
劇団の誰よりも演技が上手だった。

私もAちゃんもそれぞれの役の
衣装も用意することになったので
そのデザインを考えるので
大忙し。

本番数日前

ひびきさんのマネージャーさん達の話し声が
聞こえてきた。

｢ひびきさん、グレース役はアリシアさんを
推薦したのですよね？｣

｢なのに、なぜらきさんに何でしょう？｣

らき(やっぱりグレース役は
アリシアさんの方がいいよ)

あんな事を聞いてしまい
落ち込んでいたら

Aちゃんとアリシアさんが
来てくれた。

アリシア「らきさん、どうしたのですか？」

事情を話すと

『あの話ね。グレース役をらきちゃんに
推薦したの、私とアリシアちゃんなの』

アリシア「私たちに勧められたから
ひびきも何も言えなくてね笑」

らき「なぜ私なんですか？アリシアさんの方が」

『らきちゃん、貴女は今まで頑張ってきた。
誰よりもアイカツを愛し、そして、
アイカツのドレス、アイドルなどを
学ぼうと熱心だった。だから、
今まで演じたことの無い演技にも
一生懸命頑張ってくれると思ったの』

アリシア「私はらきさんには
子供を笑顔にする力があります。
それはアイドルにとって大切なことです。
そして、グレースと同じ思いを
持っている。私はそう思います」

『らきちゃんに難しすぎたかしら？
それなら、アリシアちゃんに
代わってもらうわ』

そんな...

｢Aちゃん、アリシアさん、
ありがとうございます！
私、グレース役
もう一度頑張ってみようと思います｣

アリシア｢『ふふふ』」

｢Aちゃん、演技とデザインの
指導お願いします！｣

『分かったわ。さあ、皆の所へ戻りましょう。
待ってるわよ』

｢はい！｣

そして、演技、デザインも
かなり上達したと言われた。

いよいよ本番！

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