戻ってきた彼女は共犯者でした【2】 (ページ7)

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You side

一颯は項垂れると郡司さんに問いかけた。どうやら直前まで悩んだらしい

柊「へぇ、ちなみに誰と迷ったんですか。」

郡「熊沢花恋と里見海斗だ。」

柊「へぇ、里見とはまた意外ですね。」

郡「里見は真壁からジャージを借りていた。彼を更衣室に案内した大会関係者も見つかっている

里見がイケメンだから覚えていたそうだ。問題は、どちらがこの動画を撮ったのか

……その鍵を握るのは袖の汚れだ」

柊「袖の汚れ…ああ確かに、オレンジ色の染みがついてますね。」

「ん、本当だ〜」

郡「おそらく何かが付着して洗ったんだろう。そこで二人にその日何を食べたのか聞いてもらった

その結果、一人がトマトジュースを飲んでいた。」

柊「トマトジュース…確かにトマトジュースならオレンジ色の染みがつきそうですね。

で、その生徒は一体誰だったんですか。」

郡「…熊沢花恋だ。」

「ふはっ、」

あーあ、やっちゃったね郡司さん。

熊「違う…私じゃない…私じゃない！私は大会の日はゼリーしか食べてないって言ったでしょ？」

柊「え？……あぁ、そうだった！いやぁ、すまない熊沢！先生、間違えちゃったよ」

郡「おいおい、待てよ！？どういう事だ！」

「ははっ、刑事さんは刑事のくせに内通者の意見を何一つ疑わなかったんですね？」

郡「…お前は日向Aか？」

「あー朝名前呼ばれたの覚えてたんですね？そうです初めまして郡司さん。

私は柊一颯の共犯者です。」

郡「まさかお前が…」

「いえいえ、内通者は私ではありません。」

私以外の共犯者がいると言うことに驚きを隠せない生徒たち。