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終わり…… ページ8






あの後、橙さんは反省してくれて





退学は取り消せないけど、これからは友達として橙さんと付き合っていくと思う。






楽しさは求めてしまうけど、結局はいつも通りが一番だなと私は思った。





いつも通りでも、楽しさはあるから






放課後──




「ごめんね、待った?」





シ「おせーよA、どんだけ待たせてんだ」





「ご、ごめん」




シ「なーんてな冗談だよ、へへっ」





ニカッと笑う君





「も、もーシルクってば」




シ「悪ぃ悪ぃ、ほら帰ろーぜ」




カバンを片手に背中で背負い、歩き出す





「うん!」





私はシルクの隣を歩く





「ふふっ…」





シ「なに笑ってんだ?」





「いや…またシルクとこうやって帰れるから嬉しくて」





シ「ば、馬鹿なに言ってんだよ」





ちょっぴり照れた君の顔が夕日で分かる





シ「まぁ……」





シルクがそっぽを向いて何かを喋っているが、声がいつも以上に小さくて何も聞こえない





「へっ?今、なんて言ったの」





シ「何でもねーよ」





「?…まぁいいや」





シ「(言えるわけねーよな…)」







"俺も嬉しい"なんてさ




だいたいそんな言葉、俺が言う柄じゃないしな笑






そんなことをシルクは思いながら、夕日が照らす道を二人で歩いていた。









今まで、大嫌いだった人は





色んなことがあったけれど





大好きへと変われました。






ずっとそれは変わらないと、そう信じて─





〜完〜

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大福 - ホントーにサイコーでした!カキツキさん大好きです (2019年12月21日 13時) (レス) id: 77e4444b06 (このIDを非表示/違反報告)
クラン - 胸が裂けそうな、良い小説でした!面白かったです! (2019年5月14日 20時) (レス) id: aaa72f7584 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf - 泣きました!めちゃくちゃ面白かったです!訳あってお気に入り登録出来ないのですが…面白かったです! (2018年8月23日 16時) (レス) id: 91db287f2f (このIDを非表示/違反報告)
ウオタミ(´ω`) - 泣きましたどうしてくれるんですか。嘘ですめっちゃ良かったですありがとうございます(?) (2018年7月31日 2時) (レス) id: e4502fcf6f (このIDを非表示/違反報告)
るーみゃ(プロフ) - 今更ながらこの話を最初から読ませていただきましたが…泣きました。泣ける話なのでとても私はこの話が好きです。これからも期待しております! (2018年7月17日 23時) (レス) id: 5d78aa602e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カキツキ | 作成日時:2017年9月9日 1時

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