【ツイステ】求愛行動なんて聞いてない！【フロイド】

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場所は変わって、開店前のオクタヴィネル寮寮内、モストロ・ラウンジ



フロイドさんは鼻とおでこが少し赤くなっているだけで、少し冷やすだけで大丈夫らしく、大ごとにはならなかった。


良かった、本当に良かった。今度からは急いでても絶対ドアはゆっくり開けよう…


ジェ「ふふっ…それにしても寝ぼけて時間を見間違えた挙句、わざとではないといえ、フロイドに一撃当てるとは」


『ほんっっとうにすみませんでした！』


一人で大慌てして醜態をさらした上に、先輩のお顔に扉をぶつけるとか、もう先輩に合わせる顔がない…特にフロイドさんに！


フ「…タコちゃんってホント落ち着きないよね〜昨日から思ってたけどさぁ」


顔は冷やしたタオルで覆われていて口元しか見えない。


こうさせた本人が言うのもどうかと思うけど、顔がハッキリ見えないだけまだマシだ。


今顔なんかみたら絶対泣く自信あるし。


というのも、口調はいつも通り。でも口元がぜんっぜん笑ってないから！絶対怒ってる！


『本当に反省してます…出来る限りのことなら何でもするので許してください…』


誠心誠意謝らないと後々何されるか分かったものじゃないし、何より今回はわざとじゃなくても私に全面的に非がある。


食用タコになる以外なら出来ることはしよう…


フ「へー、″何でも″かぁ♡」


ふいにフロイドさんはさっきと比べて格段と機嫌がよくなった。


フ「…じゃあさー今日からタコちゃんの放課後の自由時間、オレに頂戴」


『えっ、放課後ですか？』


フ「そう。で、今日からタコちゃんには、このモストロ・ラウンジでお仕事をしてもらいまーす♡」


ガシッと肩を掴まれて、顔を近づけられる。


フ「別に注文聞いたり、料理運ぶだけだしタコちゃんでも出来るでしょ」


まさか断りはしないよね、にしか聞こえない！


ジェ「フロイド。私達はそれでいいかもしれませんが、まだアズールに許可をもらっていませんよ」


アズール…？あっ！昨日の入学式の時に喋ってた銀髪イケメンさんのことか！


『アズールさんは寮長だけじゃなくて、このカフェも経営してるんですか？』


？「ええ、そうですよ。」


背後から答えを返されて振り返れば、入学式の時に見た寮長さんがあと数歩という距離にいて思わず喉がヒュッと鳴った。


『うわやっぱりイケメンだ…』


えっもしかしなくても、この寮って顔面偏差値高い…？

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