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初めは触れるだけのキスだった


まぁ私が口を開けなかったから、そうするしかなかったんだろうけど。


名残惜しくチュッと小さな音を立てては離れていく唇


自分が愛されていると錯覚してしまいそうな程優しくて、それでいて荒々しい。


フ「口、開けて」


『……』


これは私なりの最後の抵抗だ。


この一線を超えてしまえば、もう戻れないことぐらい嫌程分かってる。


フ「…」


沈黙が続く。


『…″優しくしてあげれない″なんて言ってたのに、何だかんだ言って優しいじゃないですか』


フ「…初めだから手加減してやってんだけど」


フロイドの長い舌先が、閉じた唇の隙間をこじ開けようと突いてくる。


大型犬に舐めまわされてる感覚に近い感じ…


何か可愛く見えてきたし、もうちょっと口閉じてようかなぁ。


_なんて呑気に構えてれば、しびれを切らしたフロイドの手がニュッと伸びてくる。


フ「タコちゃんそれわざとやってるでしょ」


ギュッと少し強めに鼻をつままれて、息苦しさで思わず口を開けてしまった。


『っは、ちょっと子供みたいなことしないでっ、んっ!?』


待っていましたと言わんばかりに口内に舌が入ってくる。


追い返そうと舌を突き出せば、それすらも軽く絡めとられ快感の欠片へと変わっていく。


これじゃまるで自分から求めにいったみたいだ。


『っ、んう…あ、っ』


フ「っん、ふ…あ、はっ♡」


さっきよりも少し長めのキスの後、ゆっくり離される唇は銀の糸を引いていて


フロイドはまるで私に魅せつけるかのように、それを舐めとった。


細められる蜂蜜色の瞳、紅潮した頬、唾液を舐めとる舌なめずりの仕草


全部あり得ないくらい色気を帯びていてその全てから目が離せなかった。


フ「んー、どしたのタコちゃんぼーっとしちゃってさぁ。…そんなに気持ちぃ?♡」


『っは、はぁっ♡』


心臓がバクバク煩くて、息があがる。


息苦しいけどそれが堪らなく気持ちいい、全身が熱くて溶けてしまいそうなぐらい。


止めなきゃいけないって分かってるけど、だけどもう一回のおねだりがしたくなる程に私は


たった一回きりのこの行為に溺れそうになっていた。

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ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年11月23日 1時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - よるさん» ありがとうございます…!励みになります(*´Д`) (2020年11月22日 23時) (レス) id: 8b9aaa4e76 (このIDを非表示/違反報告)
よる - よき…(吐血)(歓喜) (2020年7月17日 21時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 砂糖菓子さん» リクエスト書いていただきありがとうございます!うちにある鮫の大きいぬいぐるみ抱えて ん"っ!ってなってました!大満足です!ありがとうございました!! (2020年5月21日 8時) (レス) id: bdf8793398 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - ゆんさん» ドキドキしてもらえてるようで何よりです…!リクエストもありがとうございます!本編同時進行で書かせていただきますm(_ _)mちょっとディープになるかもしれないんですけど大丈夫ですかね… (2020年5月18日 1時) (レス) id: aa4bfdf71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖菓子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年5月6日 6時

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