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フ「えー入学式の時もしたから初めでじゃないでしょ、別にいいじゃん」


『いやっ確かにそう、ですけど…!』


そう言われ、ふと昨日の入学式の事を思い出す。


思えばあの時も″お手伝い″とかいう名目で抱っこされて、それから、


それから_


フ「ん?…あはは!タコちゃん顔真っ赤じゃーん、ゆでだこみたい!」


赤くなったり青くなったり面白いなぁ、なんて言いながら頬っぺたをつついてくる。


せっかく今まで忘れられてたのに…!


今私が何を想像したのか、まるで全部分かっているぞと言わんばかりにフロイドはニヤけていた。


フ「_ねぇタコちゃん。これ、もう痛くなぁい?」


今まで頬にあてられていたフロイドの手が、今度はフロイド自身がつけた真新しい噛み跡に触れる。


労わる気があるなら最初から噛まないで欲しい。


『昨日の今日ですよ?お風呂入るのも、お湯とかしみて痛いですし…』


皮肉交じりに、正直に感想を言えばまた機嫌良さそうに笑いだした。


フ「なんかこれ、″オレのもの″って感じで結構いいかもぉ…♡」


『は、え?』


いつから私はフロイドの物になったのか…いや物というよりはもしかして非常食的な?


_どっちにしろロクなもんじゃない!!


思わず深くため息つけば、こっちの気持ちはお構いなしにフロイドが口を開く。


フ「あはっ、オレ今ちょー機嫌いいから、特別ね?普段はこんなことしないけど、タコちゃんにだけしたげる!」


タコちゃんはちょっとビックリしちゃうかなぁ、なんてウキウキしながら伸ばしてくる手を見て、嫌な予感を肌でピリピリ感じた。


いやホント、この人のスイッチが入るタイミングが全然わからない。


考える間もなく、脇に手を通されてそのまま真上に持ち上げられる。


そしてストンと落ち着いたところはフロイドの肩の上、俗にいう肩車状態だ。


…確かにこれは驚いた。


普段ならこんなこと絶対しない人だろうし、これなら大人しくお姫様抱っこを受け入れた方が絶対良い…!


『や、やっぱりお姫様抱っこの方が…』


フ「じゃ、しっかり捕まっててねー」


『えっ、あ、いやだ、いやです!!フロイド__!!』


待ったをかけて止まる人だとは思ってなかった、知ってたけど!!






こんな高所で暴れる勇気もない私は、そこからはモストロ・ラウンジに着くまで、ひたすらにフロイドの髪に顔を埋めて下を向いていた。

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ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年11月23日 1時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - よるさん» ありがとうございます…!励みになります(*´Д`) (2020年11月22日 23時) (レス) id: 8b9aaa4e76 (このIDを非表示/違反報告)
よる - よき…(吐血)(歓喜) (2020年7月17日 21時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 砂糖菓子さん» リクエスト書いていただきありがとうございます!うちにある鮫の大きいぬいぐるみ抱えて ん"っ!ってなってました!大満足です!ありがとうございました!! (2020年5月21日 8時) (レス) id: bdf8793398 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - ゆんさん» ドキドキしてもらえてるようで何よりです…!リクエストもありがとうございます!本編同時進行で書かせていただきますm(_ _)mちょっとディープになるかもしれないんですけど大丈夫ですかね… (2020年5月18日 1時) (レス) id: aa4bfdf71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖菓子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年5月6日 6時

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