私はモブキャラですので、能力者と関わり合いを持ちたくありません！

第14話 ページ16

次の日、私はもやしを使ったお菓子の開発に勤しんでいた。

私は甘い物の他にも好きな物がある。それはもやしだ。だから私は考えた。甘い物ともやしを使ったお菓子は最高においしいのではないかと……。


今まで、ケーキやクッキーの開発はした事があるし、もやし料理の開発もした事はあるんだけど、もやしと甘い物を組み合わせると言うのは初めての試みだった。


難しい……！

思った以上にもやしと甘い物を組み合わせて、おいしいお菓子を作ると言うのは難しかった。


でも、絶対においしいお菓子を作りたい。そして皆にもやしと甘い物の素晴らしさを知ってもらいたい。


絶対に完成させてやるーー。


私は一人で意気込む。


今日から三日間ある三連休で、少しでも完成に近付けたい。



ぶぶっ

マナーモードにした私の携帯がバイブ音を立てた。

メールが届いたのだろう。


学校の友達かな？

私はクリームが付いた手を洗い流すと、携帯を手に取った。
携帯を見ると、一通のメールが届いていた。

以外なことにメールは銀ちゃんからだった。銀ちゃんとは昨日電話番号とメールアドレスを交換したのだ。





差出人 銀

宛先 A

件名 昨日はありがとうございます。

昨日はありがとうございます。美味しくカフェで買ったケーキをいただきました。
この間のお菓子作りを教わる件なのですが、明後日とかは空いてますか？
明後日店にお伺いしても大丈夫でしょうか？






内容は簡単にまとめると、昨日のお礼と明後日お菓子作ろう、と言うことだった。


明後日はもやしお菓子を開発する以外にすることはないので、私はもちろん了承のメールを送る。




差出人 A

宛先 銀

件名 明後日は暇ですよ！

明後日は私も暇なので、是非一緒にお菓子作りしたいです！ 店に来てくれれば、私も店の方にいるので、お願いします。
明後日楽しみにしてますね☆



「ふふっ。ふーーん。ふーーん」

そのメールを送り終えた私は一人鼻歌を歌う。
自分で自分の顔を見ることは出来ないが、今私はとてもにやにやしているだろう。
断言してもいい。

それくらい銀ちゃんとのお菓子作りは楽しみなのだ。

第15話→←第13話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す