私はモブキャラですので、能力者と関わり合いを持ちたくありません！

第12話 ページ14

ていうか父の言い方から察するに、今までにも何回か遊びに来てたってことだよね。


今まで全然気付かなかった。


このまま気付かなくて良かった。


何でリビングで寝ようと思ったんだろ。
自分の部屋のベッドで寝れば良かった。




とはいえ、もう出会ってしまったものは仕方ない。


賢治君は探偵社の中では比較的、トラブルを連れてくる確率は低そうじゃない？


賢治君は町の人とかとも仲がいいみたいだし、性格も天真爛漫で純粋なとてもいい人だった気がする。



カフェにポートマフィアの森さんやエリスちゃんは頻繁に来てるけど、賢治君は家の方に来るから、武装探偵社の社員とポートマフィアの首領が鉢合わせするなんて心配はほとんどなさそう。



だからそう危惧する必要はない！
私は自分にそう言い聞かせる。



とりあえず賢治君については同じ村出身の人の娘にこんな子いたな、くらいのポジションを目指そう。








って待って！ ？
賢治君がイーハートーヴォ村を出て、横浜に来てることはもう原作始まってるんじゃないの？


だって賢治君は武装探偵社に入るまではずっとイーハートーヴォ村にいたはずだもん。


そう原作2カ月前にイーハートーヴォ村から出て横浜にきて武装探偵社入ったんだよ。


それに年齢的にも森さんといい銀ちゃんといい賢治君といい原作に出てきたのと同じくらいの年齢な気がするんだよなあ。



もう原作始まったのか、もうすぐ始まるのかはわからないけと、私生き残れるかな。
横浜でポートマフィアや武装探偵社や組合が色々な事件を起こしたり、巻き込まれたりするらしいけど。





「光一さんとAさん顔結構似てますね」


賢治君が私と父の顔を交互に見ながら言った。


その言葉に父はとても嬉しそうにする。


「そうだろ。Aは僕とすみれの顔を半々くらいに受け継いでるから、両方に似てるんだよ」



私としては綺麗なお母さんの顔をそのまま受け継ぎたかったんだけど、それは言わないでおく。

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