【文豪ストレイドッグス】〇〇しないと出られない部屋に閉じ込められました。

愛してるよゲームしないと出られない部屋【芥川龍之介】 ページ25

ｹﾎｯ…ｹﾎｯｹﾎｯ…

咳の音…首の痛さに目を覚ます。


『…ん。 芥川さん…？』

「ｹﾎｯ… 僕は今、好調で無い故…」


余り話したくないようだ。 元々無口な彼は、咳を繰り返していた。私は此の部屋の説明をしようと口を開く。


『あ〜。座ってて？ えっと…此の部屋は、何か条件をクリアしないと出られない部屋。 今回はね〜。』


目を動かすと用意に見つかった其れを読み上げる。


『愛してるよゲームしないと出られない部屋。ですな。 此のお題をクリアしないと出られないよ。』


ドアをガチャガチャとしたり、思い切り蹴りながら云う。


「…愛してる。」


思ったよりノリ気なのか…。口を開いた芥川さん。


『もう一回。』

「……愛してる。」

『愛してる。』

「…もう一回。」

『愛してるよ。芥川さん。』


真顔の芥川さんに、飛び切りの笑顔で云うが、顔は赤く染まらない。


「…僕も、愛している。A」


少し微笑んだ芥川さん。顔が熱くなる。



【ｶﾞﾁｬﾘ】



「…開いたな…行くぞ。」

『…莫迦…っ』


愛してるゲームを終えた二人は其の部屋から出ていった。

キスマークを付けないと出られない部屋【江戸川乱歩】→←ポッキーゲームしないと出られない部屋【中島敦】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す