心 中 許 可【文豪ストレイドッグス】【太宰治】【スピンオフ】

人 身 売 買 ページ21

「──────！ ──────！！！」


…ふと、思考が開始する。

…私は先程まで、うずまきから家に帰る途中で… 何かで殴られて…此処に来た。

此処が何処なのか具体的な場所は分からないけど…唯一分かるのは…檻の中だと云うこと。

私以外にも人はいるみたいだった。

…そして気付いた。


先程から聞こえて来ていた雑音は…値段を云っているということに。


「おい。女。」


…男の声。聞いたことの無い声。 でも、明らかに私のことを指していた。

私のことをステージ(目隠しされてるから、本当にステージかは分からないけれど)に連れて行かれた。


「…──────円から！」


…男の声。具体的な数字が出されていた。 私が売られていることは良く分かった。


其の後、多分人身売買が終わった後。 人の気配が少しずつ薄れていった。

“ご主人の処に行くぞ” と云う一言付きで。


私の檻の前にも人が来て、声をかけた。


「…家に帰ろう。」

『……治…さん…？』

「余り大きい声を出さないで呉れ給え。 戦闘は得意じゃない。」


…私を檻から出した其の手はやけに暖かく。 信頼できるものだった。







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文迷の檸檬…中毒性凄くないですか？

二次元好きのAliceさん！リクエストありがとうございました！

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