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-アヤ-
分かっていたことだけど、とても怖くて。
思わず来ている衣装をぎゅっと握り締めた。
人々の頭上に到着して、それでも一向につかないライト。
リハではここでスポットライトを浴びてそれからアカペラで歌うはずだったのに。
なのに、
「…っ、どう…しよ…」
そんなに高くない。そんなことは分かっているのに、一度恐怖を感じたらもうダメで。
プロ失格だと言われてもしょうがないくらい、それくらい怖くて、何もできなくて。
目を閉じても何も変わらなくて、真っ暗な世界に1人取り残されたように感じる。
目を閉じてしまったからか、さっきまで聞こえてこなかったはずの色々な人の声が聞こえる。
私が歌い始めないから、会場がざわついてるのも分かる。アンチの声が恐ろしく良く聞こえる。
ここまで届くということは、実際にはもっと大きな声で叫んでいるのだろうか。
そこまでして…どうして見に来るんだろう。どうしてここに来てまで、嫌いだと叫ばれなければならないの。悔しいのに、歌うこともできない。私にはパフォーマンスすることでしか反抗する術がないのに。それすらできないなんて。
"日本人はいらない"
"有栖アヤ消えろ！！"
「やめてっ…助けて…っ、」
ステージ上だというのに、涙が止まらない。
オッパがかけてくれた魔法はものの数分で解けてしまった。
どうしよう、どうすれば良い？
不安で押しつぶされそうになったその瞬間。
《アヤ。》
聴こえるはずのない彼の声が脳内に広がった。
え、と目を見開く。でももちろん彼がこんなところにいるはずなくて。
《聞こえる？聞こえたらまず立ち上がって。》
「…っ、」
自分の声がヘッドセットマイクの中に入り込まないように握っているけれど、それでもやっぱり彼の名を呼ぶことはできない。涙を拭いて、ゆっくりと立ち上がる。
なんで、どうしてテヒョンオッパの声がイヤモニから聞こえてくるのだろう。
《割とぎりぎりのことしてるからバレたらやばいんだけど…取り合えず今は俺の言うとおりに動いて？》
「…。」
彼がどこで私を見ているのか分からないし、どうやってイヤモニと繋がってるのかも分からないけれど。今頼れるのは彼だけだから。こくんと頷いてみる。
《さっきの魔法効かなかったかな。もう一回ね。》
《大丈夫、俺がついてるよ。》
彼はもう一度私に魔法をかけた。
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あやテテ(プロフ) - れなさん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！アカウントは@ayataetae_vです。コメントありがとうございました😊 (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
れな - 楽しませてもらってます！Twitterの方のお話も見たいのでアカウントを教えて下さると嬉しいです🥺 (2022年4月2日 9時) (レス) @page50 id: 6af2f44819 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - シオさん» 嬉しいです❤こちらこそ待っててくださってありがとうございます😊大変励みになりました！ (2022年3月8日 23時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 071110rainbowさん» おまたせしました！いつもいつも嬉しいコメント励みになりました！ずっと着いてきてくださってありがとうございました🥰 (2022年3月8日 23時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
シオ(プロフ) - 更新待ってましたぁ✨ありがとうございます！！ (2022年3月6日 23時) (レス) @page45 id: 751457f062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年12月25日 16時
