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TH「見っけ。」
「…オッパ、」
非常階段の一番下で膝を抱えて座っていると低い声が耳に入る。
顔を上げると想像していた人がいて驚いた。
「なんで、」
TH「もうすぐ出番でしょ？」
私の質問には答える気がないのか。そう言うと私の目の前にしゃがみ込む。
綺麗な瞳と目が合って、逸らすことができない。
「…。」
TH「俺、アリスちゃんのソロ楽しみにしてるんだけどなあ。」
「っ…。」
まるで自分が小さな子どもになったようだった。
大人な彼が私を何とかステージに立たせようと声をかけてくれている。
それなのに腰を上げることができない私は、相当子どもで。
「…出たくない。」
ようやく絞り出したその言葉と同時に目の奥が熱くなって、鼻先がツンと痛んだ。
あぁもうどうして。もう泣かないと決めたのに。
TH「…そう。」
それは残念、とあっさり立ち上がったオッパに拍子抜けする。
きっと、なんで、とかわがまま言うなよ、とか。
そう言うことを言われる覚悟をしていたから。
顔を上げるとオッパは静かに私を見下ろしていた。彼が何を考えているのか私には分からない。
TH「弱いね、アヤは。」
多分、きっと。…自覚していたから。
だからこそ、その言葉は私の胸にずさっと突き刺さった。
「…ひどいですね。」
TH「そう？事実だと思うけど。」
「…オッパにはっ、」
涼し気な顔で私を見つめるテヒョンオッパ。
いつも優しくて、ずっと支えてくれる彼からそんな言葉を浴びせられるとは思っていなかったから。
だから、傷ついて。
ダメだと思っていても、口が止まってくれなかった。
「オッパには…わかんないですよっ…」
TH「何が？」
「いつもオッパを守ってくれて、支えてくれるメンバーがいてっ……アンチなんか目立たないくらいたくさんのファンがいるテヒョンオッパにはっ……私の気持ちなんかわかんないっ…！！」
それは完全な八つ当たりで。きっとどこかで思っていた彼への羨望。
溢れる言葉が如何に愚かかなんてもう十分わかっているのに。
次々と零れ落ちる言葉の数々は自分の心を真っ黒にしていく。
「私だって…っ、」
TH「…。」
「私だって逃げたくなる時くらい…あるっ、」
TH「…。」
「平気なふりっ…してるけど…普通にしんどいしっ…傷つくしっ…」
彼に言ったってしょうがないこと。
馬鹿だなあって、もう一人の自分が呟いた。
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あやテテ(プロフ) - れなさん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！アカウントは@ayataetae_vです。コメントありがとうございました😊 (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
れな - 楽しませてもらってます！Twitterの方のお話も見たいのでアカウントを教えて下さると嬉しいです🥺 (2022年4月2日 9時) (レス) @page50 id: 6af2f44819 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - シオさん» 嬉しいです❤こちらこそ待っててくださってありがとうございます😊大変励みになりました！ (2022年3月8日 23時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 071110rainbowさん» おまたせしました！いつもいつも嬉しいコメント励みになりました！ずっと着いてきてくださってありがとうございました🥰 (2022年3月8日 23時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
シオ(プロフ) - 更新待ってましたぁ✨ありがとうございます！！ (2022年3月6日 23時) (レス) @page45 id: 751457f062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年12月25日 16時
