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アヤ「…じゃあまた。仕事が休みになったら帰ってくるね。」
1月2日。
前日の涙でぱんぱんに目を腫らして、弱り切ったままアヤは韓国に帰ると言い出した。
さすがに見ていられなくて声をかけると、アヤは困ったように笑った。
…それは、俺の知らない顔だった。
アヤ「仕事があるの。…行かないと。」
そのまま背を向けて空港に向かうアヤを、引き留めることもできなかった。
翌日から韓国の年始の歌番組に出たアヤ。
この時からアヤは変わった。
人前で泣くことをやめた。
代わりに───命を燃やし始めた。
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それから、俺がアメリカに戻ってしばらく。
ある日、スマホに一件の着信があった。アヤからだった。
電話に出ると。
開口一番、君は言ったね。
《キムテヒョンと申します。
俺に、有栖アヤさんのお兄さんをさせてください。》
「………は？」
全く。本当に1ミリも。
君が何を言ってるのか分からなかった。
そのときに初めてアヤが縛られていたルールを知った。
社用携帯の存在。そしてプライベート携帯のこと。
「つまり、アヤのプライベートの携帯は家族以外登録することが許されていないの？」
《はい。事務所に厳しく言われているみたいで…。》
「…それはもはやプライベートの携帯って言わなくない？」
《ごもっともですね。》
少しハスキーな彼の声。
抜け落ちていた情報を拾い集めて、アヤとようやく電話を替わった。
《お兄ちゃん。》
「ん？」
《……前、お兄ちゃん言ったよね、強くなるための条件。》
「…そうだね。」
《私はきっと…強くなれない。
でも、テヒョンオッパには…言えると思うの。
"助けて"って。》
「…。」
その一言ですべてが分かった。
この男しか、アヤにはいないと。
「……分かった。テヒョン君にかわって。」
《うん。》
アヤには、彼が必要だ。
《もしもし、テヒョンです。》
「いつ何時も、アヤを守って。それが条件。約束。」
《…っ、》
俺がどうしてもできなかったこと。
君になら任せられる。
「妹を守って。
どうか、アヤを救って。」
何もできなかった俺だけど。
だからこそ、何か一つ妹のためにできることがあるとしたら。
それは。
───キムテヒョンに全てを託すことだった。
「頼んだよ。」
《はい。必ず。》
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あやテテ(プロフ) - viviさん» 毎度嬉しいお言葉ありがとうございます！あとがきまで気にしてくださってありがとうございます。読み返してくださったんですね、大変嬉しいですっ！きっとこの先もこの物語の中で二人は幸せな日々を過ごしていくと思います。こちらこそ本当にありがとうございました！ (2021年12月19日 10時) (
レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - まおさん» まお様こんにちは！お兄さんとの出会いのリクエストありがとうございました！作者の思うテヒョンさんらしさがしっかり伝わっていたなら幸いです。まお様からのお言葉、いつも嬉しかったです！長い間ありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - murasaki5027さん» わわっ、一番好きだなんて本当に嬉しいです涙。リクエストどんどん受け付けていますのでいつでも仰ってくださいね！本当にありがとうございました。 (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - かのんさん» かのん様こんにちは。時間が飛び飛びになってしまいましたが本編で書けなかった部分を楽しんでもらえたようで嬉しいです！エンドレスループは冗談で言いましたが実際に読んでくださる方がいらしたら本当に嬉しい限りです笑いつもありがとうございます！ (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
vivi(プロフ) - お疲れ様です！お話そしてあとがきを読む度に、作者様の設定の細かさや作品に込められた想いを実感します。最終話 完読後『僕の世界のアリスちゃん』を思わず読み返しました。この先も変わらず2人が幸せであることを願います。素敵な世界をありがとうございました、！ (2021年12月18日 6時) (レス) @page50 id: fe1e54d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年11月24日 1時
