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「行こうか、アリスちゃん。」
アヤ「はい。」
きっと、今日で最後だろう。彼女をアリスちゃんと呼ぶのは。
そう思うと一瞬一瞬がとても煌めいていて、尊い。
真っ白いチャペルの中、少し先には青い海が広がっている。
太陽の光が反射して、キラキラと輝いていた。
まるでそれさえもアヤと俺を祝福しているような、そんな感じがする。
「手が震える…。」
アヤ「…私もです。」
綺麗なアヤの指にダイヤモンドが散りばめられている指輪をそっとはめる。アヤの指に綺麗に収まったそれは、一層輝きだした。
アヤが俺の手に触れて、指輪をゆっくりと着けてくれた。
ピタッとそれがはまった時、どうしようもない喜びが全身を駆け抜けていった。
俺はまだ表では堂々と着けることはできないけれど、でも良いんだ。
この指輪の存在が全てじゃないから。
真っ白なベールをそっとめくると、彼女の綺麗な顔がより鮮明に現れる。
潤んだ瞳と視線が絡まると、胸の奥底からこみあげてくるのは愛しさだけ。
「…愛してる。」
小さく小さく呟いて、ゆっくりと唇を合わせた。
彼女の頬に涙が流れ落ちる。
あまりに綺麗なその雫は、ダイヤモンドの様。
丁寧に拭ってそっと頬を撫でてあげた。
アヤ「…私も…愛してます。」
キスの後も見つめ合って、微笑み合って。
この上ない幸せを二人だけの世界で噛みしめた。
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「海行く？」
アヤ「…バレちゃうよ。」
「大丈夫、誰も見てないよ。」
衣装は脱がずにそのまま海まで歩いた。
誰にも言わずに結婚式を挙げるなんて、きっとどうかしてる。
メンバーやファンのことを思うと胸がチクリと痛む。
でも、今は君のことだけを考えていたいなんて、俺はアイドル失格かな。
「アヤ、俺今すっごい幸せ。」
アヤ「…私もです。」
風が吹いてアヤのドレスを揺らした。
海を真っすぐに見つめる君の横顔はあまりに儚くて…綺麗で。
きっとこの世の誰も見たことがないあろう、俺だけの特別。
「アヤが、アリスちゃんとして歩いてきた道のりは苦しかった？」
どうしてこの質問を今したのかは分からない。
でも、口が自然と動いたんだ。
しばらく彼女は黙ったままだったけれど、やがてゆっくりと言葉を紡いだ。
アヤ「苦しかったのも事実です。
でも、…楽しかった。」
そう言って君は笑った。
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あやテテ(プロフ) - viviさん» 毎度嬉しいお言葉ありがとうございます！あとがきまで気にしてくださってありがとうございます。読み返してくださったんですね、大変嬉しいですっ！きっとこの先もこの物語の中で二人は幸せな日々を過ごしていくと思います。こちらこそ本当にありがとうございました！ (2021年12月19日 10時) (
レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - まおさん» まお様こんにちは！お兄さんとの出会いのリクエストありがとうございました！作者の思うテヒョンさんらしさがしっかり伝わっていたなら幸いです。まお様からのお言葉、いつも嬉しかったです！長い間ありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - murasaki5027さん» わわっ、一番好きだなんて本当に嬉しいです涙。リクエストどんどん受け付けていますのでいつでも仰ってくださいね！本当にありがとうございました。 (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - かのんさん» かのん様こんにちは。時間が飛び飛びになってしまいましたが本編で書けなかった部分を楽しんでもらえたようで嬉しいです！エンドレスループは冗談で言いましたが実際に読んでくださる方がいらしたら本当に嬉しい限りです笑いつもありがとうございます！ (2021年12月19日 9時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
vivi(プロフ) - お疲れ様です！お話そしてあとがきを読む度に、作者様の設定の細かさや作品に込められた想いを実感します。最終話 完読後『僕の世界のアリスちゃん』を思わず読み返しました。この先も変わらず2人が幸せであることを願います。素敵な世界をありがとうございました、！ (2021年12月18日 6時) (レス) @page50 id: fe1e54d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年11月24日 1時
