09 CY ページ9
-チャニョル-
BH「お前はアヤをいつから好きだったわけ？」
「…………え。
…え、ちょっ、……は？」
BH「だーから、お前はアヤを…」
「だああああ！言うな言うな！皆まで言うな！」
BH「うるせーよ。」
撮影の合間。控室でベッキョンと二人。
スマホゲームに夢中だったはずの彼が唐突に俺に言う。
「す…すき？…俺が…？」
BH「お前いくつだよ。中学生みたいな反応してんじゃねぇ。」
「…ベッキョナ、」
あまりにも冷静な彼からの質問に分かりやすく慌てる俺。
…なんで知ってるんだ。
BH「隠せてねぇんだよ、下手くそか。」
「うっ、」
好きになったのはもう何十年も昔だし。
その時のそれが憧れだったのか、恋心だったのか。
明確な境界線は自分でも分からず。
でも、アイドルとしてアヤと関わることも少しだけ増えていくにつれ。
気付きたくもなかった恋心に気付かされざるを得なかった。
「ずっと昔、SMTのリハのときに…アヤのソロステージのギタリストさんが遅刻しちゃってさ。
俺が弾きますって思わず立候補したこと覚えてる？」
BH「覚えてる。何言ってんだこいつってみんな思ったし、ジュンミョニヒョンとか顔面蒼白だったし。」
我ながら凄いことを言ってるとは思っていたけれど、結局リハだけ俺がやることになって。
君の後ろでギターを弾いてたとき。小さな背中を見て…。
多分俺はその瞬間に悟った。
「好きだなぁって。」
理由も、きっかけもありきたりで。
ちょっと馬鹿っぽいけど、それでも。
俺にとってはそれが全てで。
「最初で最後の恋だと確信した。」
憧れの人は？とか。
SMの中で好きなヨジャグルは？とか。
耳にタコができるほど聞かれた。
全部アリスちゃんって答えた。
でも、アヤに実際に会った時は緊張しまくって見てるだけで。
普段誰とでも仲良くなれるのに、君と話せるようになるまではめちゃくちゃ時間がかかって。
「本人には言えないくせに外で聞かれたときはアヤのことばっか答えてた俺って…割ときもいよね。」
BH「きもいな。」
「…。」
ねぇベッキョナ。
お前が恋に落ちた瞬間を今でも覚えてるよ。
人ってあんな風に恋に落ちるんだって。
「アヤがずっと幸せだったら嬉しいな。」
君を幸せにすることは俺にはできないから。
だからせめて君の幸せを願わせて。
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あやテテ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます。嬉しいお言葉です…！世界観をとても大切にして書いているので少しでも気に入って頂けたなら幸いです！コメントありがとうございました！ (2021年11月24日 0時) (
レス) @page7 id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます！感情移入しまくりでたった数時間で読破してしまいましたㅠㅠ素晴らしい作品に出会えて感謝です。 (2021年11月22日 2時) (レス) id: fb6f2e594b (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - かのんさん» おぉ…！それは良かったです！ありがとうございます。これからは過去編スタートです。引き続き楽しんでもらえますように…。 (2021年11月16日 23時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メンバーに懐く子供達、強い絆、ファン同士の目線とてもおもしろいです！ (2021年11月16日 7時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 071110rainbowさん» 彼らならどんな言葉をテヒョンさんやアリスちゃんにかけるだろうと想像しながら書きました！いつもの彼らの絆をうまくひょげんできたようで安心です！ありがとうございます。 (2021年11月16日 1時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年11月10日 0時
