さよならは突然 ページ13
望side
大「なぁ…うそやろ……?目ぇ開けてやっ…」
崇「のんすけ!しっかせぇや!!」
と「のんちゃん!起きてや!!」
照「淳太くん、救急車呼んで!」
淳「今やってる!!」
耳元で微かにメンバーの声が聞こえる…。
何でそんな騒いでるん…?
いつも元気な大毅からは想像できひん涙声で何度も俺を呼ぶ。
どないしたんって声をかけたい。
大丈夫やからって落ち着くまで抱きしめたい。
深く考えるより先に行動に移そうとするけど、体中が重くて指先一本すら動かへん。
……あぁ、せやった。
俺、トラックに轢かれたんや。
メンバー全員で歩いてごはん屋に行く途中で、大毅がトラックに轢かれそうになった子供を助けようと飛び込んでいって、2人を庇うように俺が思いっきり押したんやった。
うっすら目を開けると泣いて顔がぐしゃぐしゃのメンバー。
でも一番ボロボロに泣いてるのは大毅や。
俺が押した衝撃で地面で擦ったのか、腕に擦り傷が出来てもうてるみたいやけど、大毅に大怪我はない。
少し離れた場所で母親と一緒にいるさっきの子供を見ると、めっちゃ泣いてるけど怪我なく無事らしい。
大「いややぁ!!のん!!起きてや!!」
俺に抱きついて泣き叫ぶ大毅の姿に心が痛くなる。
俺もう死ぬんか…。
やっと掴んだ夢もここまで。
もう大毅を抱きしめる事もできひん。
好きって、愛してるって伝える事もできひん。
流「っ……ぐすっ……望…」
……何泣いてんねん、あほ流星。
ライバルが消えるってのにそんな顔して、イケメンが台無しや。
意識が飛びそうな体に鞭を打って、何とか目をしっかり開く。
流星は目を見開き、目を擦ってもう一度俺の方を見た。
目でしか伝えられへんけど流星に俺の想いを伝える。
『大毅は任せた。一生守り抜かな許さんからな』
ずっと相方でやってきてるんやから俺の想いは伝わったはず。
流「っ……」
……ほらな、伝わった。
ちょっと頼りないけど流星なら大丈夫。
これから先、大毅を支えてくれる。
……ごめんな大毅、さよなら
end
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隊長(プロフ) - クマさん» コメントありがとうございます!かなり時間を頂いてしまっていてすみません…。またのリクエストお待ちしております!! (2017年12月30日 14時) (レス) id: 9c7e58a547 (このIDを非表示/違反報告)
クマ(プロフ) - 神ちゃん可愛いです!可愛すぎて萌死にしそうでした!またリクエストするのでよろしくお願いします。 (2017年12月30日 10時) (レス) id: bd53a1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
隊長(プロフ) - クマさん» クマさん!お久しぶりです!!リクエスト了解しました! (2017年11月27日 21時) (レス) id: 9c7e58a547 (このIDを非表示/違反報告)
クマ(プロフ) - お久し振りです。リクエスト失礼します。橙×緑で橙に甘えまくる緑をお願いします。 (2017年11月27日 19時) (レス) id: bd53a1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
きりかみ隊長(プロフ) - クマさん» 遅くなってすみません!2回目のリクエストありがとうございました。またのリクエストをお待ちしております! (2017年5月27日 16時) (レス) id: 9c7e58a547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:隊長 | 作成日時:2017年3月14日 20時