【爆豪勝己】大丈夫。【男主】 (ページ14)

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14話ページ14

『勝己くんほんとに大丈夫、？！人が来ても出なくていいからね！あと、寝る時はあったかくするんだよ！あとはあとは、』

もうすぐ焦凍が迎えに来てくれるけど
勝己くんを1人にするのが心配で伝えることがたくさんある

勝｢大丈夫だわ！てめぇは心配しすぎなんだわ！｣

『だって、！勝己くんに何かあったらどうしようかと！！』

勝｢んなもん何もねぇわ！さっさと行け！｣

『何かあったらすぐにこの番号に電話かけて！！』

そう言って自分の番号を書いてある紙を勝己くんに渡した

勝｢わーったよ｣

『それじゃ、行ってきます！』

勝｢あぁ。｣

ぶっきらぼうだけど見送ってくれる勝己くんに愛しさを感じながら扉を閉めた

『焦凍！』

玄関を出ると、ちょうど焦凍が歩いてきていた

焦｢久しぶりだな｣

焦凍と合流して他愛のない話をしながら駅まで向かう

『だね。最近会えてなかったし！』

焦｢そういえば仕事はいいのか？｣

『あー、訳あって１ヶ月休み貰ってるんだ！事情は後で話すよ』

焦｢そうか。｣

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『…～～！うめぇ、』

焦凍が連れていってくれたお店は個室になっていて
お酒や料理、全部が美味しかった

焦｢ところで、何で仕事を１ヶ月も休みを貰ったんだ？Aはそういう特別扱い嫌だろ｣

『うん。まぁね。』

焦｢じゃあ何で、｣

『父さんが危険なとこに売られそうだった獣人くんを買ったんだよ。けど海外に行かないと行けなくなっちゃったから俺がその子の世話をしてるんだ。だから慣れるまでの期間、休みを貰ったんだ。』

焦｢なるほどな。Aに世話になるんだったら安心だな｣

焦凍はそう言ってくれた

けど、

『いや、そんなことない。ついこの間だって、獣人くんを危険な目に合わせちゃったばかりなんだ。こんなの家族失格だ、』

焦｢そんな自分を責めることない。人は完璧じゃないんだ。失敗だってする。けど、それを乗り越えて成長するんだろ｣

焦凍が言ってくれた言葉は、今の俺の心にはすごく染みた

酔いが回ってきていたのもあると思うが、俺の頬には涙が流れていた

『…しょう、と、…ｸﾞｽｯ…ありがと、う』

焦｢な、俺がなんかしちまったのか、？｣

『ううん、…嬉しいんだ、』

焦｢そうか。なら思う存分泣け。｣

そう言って焦凍は手をこちらに伸ばしたと思うと
頭を優しい手つきで撫でた

この歳になると撫でられる事なんて無かったから
久々に感じる安心や人の温かさに
余計に涙が溢れた