朝 ページ2
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『んあ〜、おはようしにがみさん……』
そう言いながら机にベタ〜っと張り付く
朝はやる気が出なさすぎる。しかも1時限目テストあるし
私の目の前にいる可愛らしい容姿をした人はしにがみさんという。可愛らしいが男性だ
最初はマジで目を疑った。というか女としての威厳を失いかけた
sn「おはようAさんwすごい溶けてるね大丈夫？w」
『んもーーー……朝からテストって何事……』
sn「それはほんとに分かる！！！！！！」
テストは憂鬱だが、こうして友人と談笑できるのは嫌いじゃない。
このまま平和な日々が続けばいいのだが……
＊＊＊＊
朝のHRが終わり、1時限目前の休み時間になった
私たちは変わらず談笑をしている。しにがみさんとの話は本当に楽しい。良き相談相手です
いや……相談、？、というか……惚気というか
まあそれはどちらでもいいが、私の幼なじみの話を良くする
幼なじみ、というのは
現在他の男子と楽しそーにお話している奴だ。隣の席でもある。ぶっちゃけ超嬉しい
彼奴は夢小説のヒロインかってぐらい鈍感
私がこんなにも好き好きアピールしているのに一向に気づく気配がない
神経どうなってるのほんとに
そんな彼とのお話をしにがみさんにぶつける。いや、ぶつけるという言い方はなんか聞こえが悪いな
聞いてもらっている
しにがみさん自体も「面白いから逆に聞かせてよw」と言っていたし、迷惑ではないだろう
相手からの好意が100％ないと言い切れるから相談できているのだ
だからしにがみさんがいなくなったらやばい。私の惚気相手がいなくなる
しにがみさんは私を好きになることがないから楽なんだよな。ほんとに女子友って感じがする
まあ私に女子友なんて数人しかいないんですけど……それもこれも幼なじみのせいです。幼なじみと絡んでると男子ばっかになるんです。ほんとにカス
カスだと分かっていても好きなんだよねー！！！！
恋は盲目、とはこのことなんだろうな
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2023年9月1日 7時
