幼馴染と思春期 ページ10
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これはまだ私達が中学生の時
「なぁ藤丸」
「んー何?」
藤丸立香はクラスの男子に話しかけられた
そいつらは何故かニヤニヤしていたけれど立香にはさっぱり分からなかった
だがそれはたった一言で理解することになる
「お前、花咲と付き合ってんの?」
時間は立ち、帰り
いつも通りにAと帰る...のだが
立香はどこかそわそわしていて、それに気づかないAではなかった
『立香、どうしたの?』
「へ?!な、なんでもないから!」
『いや明らかにおかしいよ!』
熱でもあるのかと顔を近づけるとバッ!!と後ろに下がる
___なぜ?なんで避ける?
初めての反応にAは固まった
いつも話しかけるのは立香だし鬱陶しいくらいに近づくのも立香なのに
そんな空気に耐えられなくなったのかカバンを握りしめた立香は慌てた様子で
「〜っお、俺、先帰る!!じゃ、じゃあね花咲さん!!」
と、走って帰っていった
いやまぁ、この際帰ったことはどうでもいい!
しかし、しかしだ
『は、花咲...さん?』
___なぜ?なぜ苗字で呼んだ!?
立香、朝まで名前で読んでたじゃん!!!と心の中でつっこんだ
そのあとAは家に帰った、全力で
そして一つの仮説に辿り着いた
週に一回ほどしか開かない本を開く
人間のほとんどは知り尽くしてると思って舐めていた!!
開かれた本は保健体育の本
そして、それに太字で書かれている字
『思春期...!!』
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ゆっくり(プロフ) - あ、めっちゃ好き。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: 10e6b6f6e6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 控えめに言って最高 (2018年9月19日 19時) (レス) id: 693839a9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユア | 作成日時:2018年5月18日 18時