幼馴染と温泉 ページ9
カッポーンと音がなる
周りは湯気で充満しており男女それぞれが日本の伝統、温泉を楽しんでいた
その近くにはそびえ立つ塔があり時々人が落ちてくるとAは、大丈夫かな...と心配していた
Aは皆が温泉に入る中、タオルを持ち男女それぞれに歩き配っていた
『円卓のみんな、どこにいるのかな...』
ペタペタと湯の近くを歩いているとバシャーン!っと音が聞こえた後「イス、カンダルゥウ!!」とイスカンダルを呼ぶ声が響いた
何事?と思いそちらへ行くと...
「存外、長湯に弱いのだなぁ」
「__なんだと?」
「テルマエである!」
「...アリだな!」
「何故いるか?決まっている、水など弱点ではないと示すためだ」
.....王様だらけじゃないか
イスカンダルと王様は今にも長湯対決をし始める
ロムルスやオジマンディアス、ヴラドまで湯に浸かり騒いでいた
...面倒くさい集まりだな、と一瞬思ってしまったAだが首を横に振り本来の仕事へ戻る
『皆さん、タオルここに置いておきますね』
「おお!これはありがたい」
「ふん、当然の行いよなぁ」
口々にお礼を言われながらも争う王たち
さっさと離れようか、と思うとパシッと足を掴まれ『ひぃ!?』と声を出してしまった
振り返れば私の足を掴むクーフーリン(オルタ)がいた
いつも被っている帽子(?)を外し、尻尾をユラユラ揺らしながらこちらを見ていた
実はオルタとは話す方だし、むしろ仲がいいのだ
「お前は入らないのか」
『後で入るつもりだよ、今はタオル配ってるからそれが終われば、』
「そんなもの、いつまで経っても終わらねぇだろ」
『あう...』
オルタの言う通り疲れきったサーヴァント達が次々と入ってくる
入ってる全員に配り歩くとなれば入る時間など無いに等しいのだ
「足湯、入っていけ」
グイッと片足を湯に引き込むオルタ
どうやら、離す気はないみたいだ
優しいんだよなぁ、そうゆう所
ふふっと笑い『ありがとう』と言って足をつける
『ふ〜温かい、オルタのおかげだね』
私がもう一度ありがとう、と言うとそっぽを向いてしまって顔は見えない
「.....ふん」
素っ気なく返した返事
しかし尻尾がペチペチと湯にあたるほど動いてるときのオルタは、機嫌がいいことを知っているAはその姿にほっこりしながら足湯を楽しんだ
「風呂の時ぐらい黙れねぇのか、アイツら」
『無理だと思う』
「.......」
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ゆっくり(プロフ) - あ、めっちゃ好き。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: 10e6b6f6e6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 控えめに言って最高 (2018年9月19日 19時) (レス) id: 693839a9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユア | 作成日時:2018年5月18日 18時