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『.....』
Aは数秒固まったあと、なるほど!と少し感心してしまった
そうゆう考え方ができる発言だったなぁ、と
『でも大切な人が出来たりしたら、そんなこといえなくなるでしょ?』と言って顔を逸らした
うわ、きつい事言ってしまった!と思い慌ててちらーっと顔を見るとまた涙を必死に堪えていた
握ったままの私の制服を、更にぎゅっと握りこんだまま
「俺はAがいい」
つくづくこの顔に甘いな〜〜〜私は
そう思ったが最後、立香を抱きしめてよしよしと頭を撫でる
身長は立香が高いからちょっと腹が立つけどね
立香は思った
大切な人が出来たらどうするの?
もちろん守るよ、大切にする...でもそれはもう見つけてる、目の前にいる
俺の頭を撫でて、ごめんごめん!と慰めてくれる可愛い俺の幼馴染
周りが気にしても関係ない、俺が好きだから
その夜は一緒にご飯を作って一緒に食べて、久しぶりに一緒に寝た
寝る時にはAが大好きな円卓の騎士の話や世界の歴史についてを聞いて
いつも通りに魔法にかけられたみたいに眠った
立香が寝たあとAは一人、日記を書いた
いつか自分の師匠に教えてあげれるように
ほんの興味本位だった
人間として過ごしてみたいっていうわがまま
誰かと関わるつもりなんてなかったのに
『.....ヨダレ垂らしてるし』
私の横でぐーすか寝る幼馴染(仮)の立香は昔から変わらない
私には未来も過去も見えないけど
もし、災厄がこの子に降り注ぐとしたら...
『うーんないかな!もう聖杯戦争するバカはいないでしょ、流石に』
パタンと日記を閉じて眠りにつく
いつか来る災厄の日まで、あと______
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ゆっくり(プロフ) - あ、めっちゃ好き。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: 10e6b6f6e6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 控えめに言って最高 (2018年9月19日 19時) (レス) id: 693839a9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユア | 作成日時:2018年5月18日 18時