少女の夢 【Fate／Apocrypha】

聖杯大戦19 ページ20

「その少年に自由を与えてほしい」





『ジークフリート...』


「頼む」


ジャンヌを見ると小さく頷いた



「出来るだけのことはします」






ジークフリートはアストルフォに
マスターに謝罪を、といい


アストルフォはいくなと止める


だが、ジークフリートは清々しい顔をしていた



「無念はない」




そうゆうとゆっくりこちらを向く





「A忘れていたものを
思い出させてくれてありがとう」







そういい、彼は星のように消えていった

消えゆく粒子をみながらジャンヌは言った






「さよなら、ジークフリート
貴方ほど優しい英雄は見たことがありません」


『私もだよ
あれほど優しい人はみたことない』



心臓捧げてなお
彼に自由をと願ったジークフリート

今まで願いを叶え続けた彼の我儘は叶えられてもいいと、私は思った





静寂に包まれた中

手に僅かな刺激がくる





「ぐあっ」


『ちょ、大丈夫？！ねぇ！』


「ど、どうしたのさ！？」




少年が苦しみだし、同時に光が溢れてきた


眩しくて思わず目を閉じる






目を開くと





顔には魔術回路がびっしり
それよりも驚いたのは




少年は青年の体と同じくらい大きくなっていた

まるで、ジークフリートの様に









「どうなってるの、これ...」

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