少女の夢 【Fate／Apocrypha】

聖杯大戦10 ページ11

ケイローンとアストルフォと外に出て案内を再開しようとした時




そういえば、とアストルフォが思い出したように口を開く



「どうしてあの子がいるって知ってたの？」



僕、言ってないよね？といいじーっと見てくる




「それは私も気になっていたのですが...」



『そ、それは...』


じーっと見てくる二人の視線に耐えきれなくなり




『い、言うから！そんなに見ないで...』


「やったぁ！で？なんでなんで？」



興奮気味のアストルフォを横目に

一通り説明し始めた





聖杯大戦のサーヴァントの夢を頻繁に見ること


サーヴァントではない、彼の夢もみたこと


その夢をみて
私になにか出来ないかと思っていること






「夢、ですか...」


「ねぇねぇ！僕の夢はみた！？」


『ま、まだ見てない...』


「ん〜そっかぁ」


しょんぼりとしたアストルフォ

そんなアストルフォを気にせず
考え事をするケイローン



「あなたの夢がこの聖杯大戦に関わっているのかは分かりませんが、普通では有り得ないことですね」



ジャンヌも同じようなことを言っていた

この聖杯戦争は何かがおかしい


ジャンヌが正常に召喚されなかったことも

私が夢を見ることも







『はい...自惚れてる訳じゃ、ないんですけど...』

『私に何か出来るのなら、やりたいんです』






この、私に見れるサーヴァントの夢に


そんな私が偶然にも魔術師であることに


すべてに意味があるのなら




救いたいと、寄り添いたいと思うのです

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