おつかい ページ16
A「･･･ぐずっ が、頑張ってるね この子･･･」
O「うん･･･まだあんな小っちゃいのに ぐずっ･･･」
夜 Aを寝かしつけたにのがリビングに下りてくると
２人仲良く並んでソファーに座ってテレビを見ている智くんと相葉くん
何故か２人は号泣中･･･
N「･･･何？何で２人して泣いてるんですか？」
にのがそう話しかけると 目線はテレビに向けたままの相葉くんが
A「おつかい･･･」
N「え？おつかい？」
A「はじめてのおつかい･･･」
相葉くんの言葉に にのがテレビを見ると小さな女の子が歌を歌って歩いていました
N「これがおつかい？」
A「今ね？本当は家に帰りたいんだけどお母さんに「頑張って！」って
言われたから泣かない様に歌を歌って おつかい頑張ってるの･･･」
N「へぇー」
O「にのも見なよ」
N「･･･いや(笑) 風呂入って来ます」
そう言って風呂に入ったにのが 風呂から上がってリビングに行くと
O「おいら最近ダメだな〜 泣いちゃうもん」
A「ね〜 こういうのに弱くなったよね！なんか親の気持ちで見ちゃうよね！」
番組は既に終わっていて智くんと相葉くんは番組の余韻に浸っていました
N「そんなに良かったんですか？その･･･はじめてのおつかいでしたっけ？」
A「うん！あのね！すっごい良かったよ！」
N「へぇー」
A「なんて言うの？行く前と帰って来た時の目が違うの！」
O「あ〜なんかわかるかも(笑)」
N「ふぅ〜ん」
A「成長するんだよね！子供には絶対おつかいさせなきゃ！」
相葉くんは勢いよく立ち上がってにのと智くんの顔を見ます
A「ねえ！？Aにもさせようよ！！」
N「え？Aに？おつかいを？」
A「うん！」
O「相葉ちゃん Aにはまだ早くない？(笑)」
A「そーかな？」
N「道はわかんないし信号だってわかんないし横断歩道だって･･･それに
お金だってわかってないですよ？そんな子が１人でおつかいなんて危険すぎます」
A「確かに買い物は無理！だけどこれなら出来るでしょ！」
相葉くんがテーブルに置いてあったハガキを見せながら言います
O「何それ？」
A「友達からの結婚式の招待状！かーちゃんが実家からこっちに送ってくれたの！」
N「･･･で？それが何です？」
A「これ出席か欠席に丸して送り返さなきゃいけないでしょ？」
N「まぁそうですね」
A「その丸したやつをAに出してきてもらうの！」
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作者名：綾
| 作成日時：2013年9月23日 12時
