君がいるから笑えるよ５ (ページ12)

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一緒でしょ！８ページ12

エスカレーターを降りて女の子達を振り切るようにAを抱いて走って

客の少ない紳士服の店に逃げ込んだ相葉くん

「あれ？見失っちゃったー」
「逃げるなんて怪しいよねー！もっと早く声かければよかったー！」
「でも子連れって相葉くんじゃなくない？」
「それもそうだけどー」
「どうする？下戻る？」
「だねー戻ろっか！」

女の子達が離れていくのを店の中からそっと確認した相葉くん

A「あ～危なかった～」

A「まー？」

A「Aごめんね？怖かったでしょ･･･もう大丈夫だからね」

相葉さんがAを抱っこから降ろしてしゃがんで頭を撫でていると

紳士服の店の店員が相葉くんに声をかけます

店員「あの･･･お客様？」

A「え？･･･あ！はい！急にごめんなさい！すぐに出ます！」

すぐにAを抱き上げて店を出た相葉くん周りを確認して

帽子を更に深く被って店内を歩きます

A「みんな大丈夫かな～？」

キョロキョロと店内を見回して歩いていた相葉くんが少しだけ帽子を上げます

するとすれ違った女の人が･･･

「ええ！？相葉くん！？」

女の人の声に周りが一斉に振り向きます

A「あ･･･ごめんなさい違います」

「あ･･･ですよね子供連れてる人にごめんなさいね！あたしったら！」

A「あ･･･いえ･･･」

会話もそこそこに周りの視線から逃げるようにその場を後にして上の階へ向かう

エスカレーターに乗る相葉くん

A「下にはさっきの子達がいるかもしれないから行けないよな･･･

　 Aごめんね？もう１回お顔隠して？」

Aを守るように顔を隠してどんどん上の階に上がって行く相葉くん

A「･･･ここどこ？俺何階に来たんだろう？」

無我夢中で逃げて階を回っていた相葉くんは自分が今どこにいるのか

わからなくなりました完全な迷子です･･･

A「･･･Aちょっと休憩しようか？」

階の隅にある誰もいない自販機の横のベンチにAを座らせた相葉くん

A「Aごめんね？怖かったでしょ？」

A「んーん！ない！」

A「まーがもっとちゃんと確認して歩けばよかったね･･･そしたらAが

　怖い思いしなくてすんだのに･･･ごめんね？」

ベンチに座るAの頭を撫でて「ごめんね」と繰り返す相葉くん

A「･･･そうだ、電話！」

そう言って携帯を取り出しみんなに電話をかける相葉くん