十五夜 ページ17
A「まー！」
雅「A、ただいま！」
A「おかーり！」
夜、仕事から帰って来た相葉くんを玄関で出迎えたA
雅「今日はAにお土産を買って来たよー！」
A「もみー？」
雅「もみ、じゃなくてお土産だよー(笑)」
靴を脱いでAを抱っこしてリビングに行き
ソファに座った自分の膝の上にAを座らせる相葉くん
潤「おかえり」
雅「ただいま」
潤「晩飯は？」
雅「食べるー！今日の晩飯なに？」
潤「秋刀魚」
雅「秋だねー！ウマそう！」
『焼くから少し待ってろ』とキッチンに行く潤くんに
『はーい』と返事した相葉くんは自分のカバンから紙袋を出します
A「もみー？」
雅「もみ じゃないよ(笑)」
紙袋を開けて絵本を取り出しながら『十五夜ってわかる？』とAに聞く相葉くん
A「じゅー？」
潤「ん？呼んだ？」
『何？』とキッチンから顔を出した潤くんに『呼んでないよー』と笑う相葉くん
雅「潤じゃなくて十五夜、お月様の事だよ」
A「おつちー？」
雅「そ、今日は十五夜だからお月様の本を買って来たの！
サンマが焼けるまで読んであげる！」
A「あい！」
『じゃ、読むよー！』と、Aを膝の上に乗せて絵本を開く相葉くん
雅「つきのうさぎ」
A「うーしゃん？」
・
潤「なぁ飯、どのくら･･･え？」
雅「ううぅ･･･」
A「まー？ うーしゃん？」
ご飯をどれくらい食べるか聞こうとキッチンから出て来た潤くんは
Aに絵本を読みながら泣いている相葉くんにビックリ
潤「何？どうしたの？」
雅「うさぎ、さんが･･･ 可哀想で･･･」
『もう読めない』と言う相葉くんに『後は俺が読むから飯、食え』と
絵本を受け取ってソファに座ってAを抱っこする潤くん
雅「サンマがしょっぱいよぅ･･･」
潤「俺の塩加減はバッチリだからな？」
『しょっぱいのは自分の涙のせいな？(笑)』と笑いながら絵本を開き･･･
潤「んと･･･ 昔あるところに、うさぎときつねとさるが仲よく･･･」
と、絵本を読み始めた潤くんも読み終わる頃には涙声に･･･
潤「なんっ･･･だよ、これ」
雅「ね、泣いちゃうでしょー･･･」
A「じゅー？ まー？」
涙声の潤くんと晩ご飯を食べている相葉くんの顔を交互に見るA
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作者名：綾
| 作成日時：2015年11月27日 20時
