家族と昔馴染み ページ7
。
「シバグリ、合格おめでとう」
「…え…？」
シバの特徴的な髪を見つけて、声をかける。
声をかけられた本人は、目を大きく開けて固まったまま、動かない。
「あらカエデ、お帰りなさい、帰ってきたのね」
「お帰りカエデ。綱手様はどうだった？」
シバが驚いて固まっているのを尻目に、笑顔で話しかけてくる両親。
実父母の話を聞いてから、この二人をなんと呼んだら良いのか分からないでいるけど、両親は両親だし。そこに違いなどないのかもしれない。
「ただいま、お父さん、お母さん。」
小さく微笑みながら両親に挨拶すると、さっきまで固まっていたシバがプルプルと動き出した
「ね、ね”え”ざん”！！お”がえ”り”！！」
号泣して抱きつけれるほど脅かしたつもりはなかったのに…。
シバがうるさくするから、あたしが帰ってきたことがすぐにその場の人たちに広まったみたいで…
ありがたくも覚えてくれていた子達が集まってきたのは良いが、シバが離れないから…ろくに挨拶もできやしない。
しょうがないから挨拶の代わりに小さく微笑んで会釈すると、ボッと顔を赤くする人がちらほら…。
そう言えばこの顔、結構な美形だから微笑まれたら顔赤くするよね。忘れてたわ…
あたしは正直、前世の記憶が朧げでも一応あるからか、自分の顔を人より客観的に見ることができるようで…。このまま行くと中々の美人に育つんだろうと予想できるくらいには、現時点で顔の作りが良い。
たぶん髪の色が赤じゃなかったら告白とかされていたんだろうけど、この色は木ノ葉では浮いてしまうから、しょうが無い。
なんなら、『何で皆顔赤くするんだろ？もしかして風邪とか！？たいへーん☆』みたいな女の子なら、人に好かれただろうに…と最近思う。
まあ、今からそれになるのは無理があるから、なろうなんて思わないが。
「カエデ！？カエデじゃない！いつ帰ってきたのよ！」
「ぐえっ！」
「ん？」
突然シバが離れたかと思えば、目の前には見覚えのある顔が。
クリーム色の髪をポニーテールしている女の子。いの。
いのは嬉しそうにしながら私の手をっとってはしゃいでいた
「う…くそ、馬鹿力が…」
いのに思い切り突き飛ばされたであろうシバは、地面に蹲って痛みに悶ているけど。
昔馴染みに会えるというのは嬉しいものだ。
「久しぶり、皆」
あたしはそう言って、ふわりと笑った
。
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ミナ(プロフ) - 初コメ失礼します。こういった小説はなかなかないので続きが楽しみです！作者様がよければ作成再開お願いできませんか？あと一つ質問なんですが黄道十二門の星霊ってFAIRYTAILっていう作品からのものでしょうか？ (2022年11月20日 20時) (
レス) @page22 id: 28884c644a (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 初コメ失礼します貴方様の作品とても面白かったです!これからも応援しています! (2021年9月26日 22時) (レス) @page17 id: 173121a55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2021年3月17日 1時
