6ー王賁sideー ページ7
ー王賁sideー
同日、同時刻
同じ料亭で王賁は一人の女性と一緒にいた。
…
賁「…………。」
女「………。」
番陽め……図ったな。
【回想】
王邸
賁「ハッ！…ハッ！！」
番陽「賁様、稽古中失礼します。」
「……なんだ。」
「ハッ。実は先程、王家と昔から縁の深い
ある貴族より会談の申し出がありまして…。」
「……。」
「しかし、王翦様は兵を率いて遠征中でして…
一度はお断り申したのですが…。ならば是非
ご子息である賁様に目通り願いたいと」
「……。」
「王家を継ぐ者として、
こういった席にも慣れて頂くべきかと思い
勝手ながら、了承して参りました。」
「…分かった。いつだ？」
「………本日、これよりでございます。」
「……！」
【回想終了】
チッ……。
これは会談では無く、縁談だ。
料亭へ着くと、部屋には
着飾った女と一人の男が居た。
番陽と側仕えの者達は、逃げる様に居なくなり
女の側に居た男も
簡単な挨拶を済まし、部屋から出ていった。
そのまま帰る事も出来たが
礼儀に反する故、仕方無く席に着いた。
しかし、会話が続かぬ。
料理が運ばれて来るまで
こうしているのも時間の無駄と思い、庭へ出ると
女も無言のまま後ろを付いて来た。
賁「……………。」
女「………。」
話す事も無く、沈黙が続く。
暫く歩くと、池の方から
男と女の言い争う様な声が聞こえてくる。
普段なら近付く事もせぬが
静寂に耐え切れず、声のする方へと
無意識のうちに足が動いていた。
女「…やめて下さい、離して！」
男「生意気な口を…！
私を誰だと思っている！身の程を弁えろ！」
痴情の縺れかとも思ったが、よく聞けば
口説かれた女が、
手篭めにされようとしているようだ。
恥ずべく行為に虫唾が走り
思わず声をかけてしまった。
賁「…何をしている？」
本当に気まぐれだった。
いつもなら目にもくれず、立ち去るであろう。
私の声に反応し、
振り向いた女を見て驚いた。
賁「…A？」
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※番陽は玉鳳隊副長のジィの事です。
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花奏 - え、や、は、も、え、、、、。最高すぎる話です…。。李華様可愛いし…。てか絵上手すぎるうう！！ほんとになにもかも最高です！！ご馳走です！！よければ続きお願いします！！いつまででも気長に待つので！！応援してます！！！ (2021年10月16日 18時) (
レス) @page47 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - 続き見たい蒙恬大好きなので嬉しいですこの話好きです (2021年10月10日 8時) (レス) @page47 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宮女 - 絵うますぎ (2021年9月23日 6時) (レス) @page47 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - 大好きな蒙恬、王賁から愛されるヒロイン、とても素敵です！読んでいて幸せな気持ちになりました！！是非是非、続きを描いてください！楽しみにしております！！ (2020年5月23日 10時) (レス) id: e5123298f1 (このIDを非表示/違反報告)
miiiiih - とても素敵なお話でした！続き待っています！ (2020年4月28日 23時) (レス) id: ed14337de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたて | 作成日時：2017年5月29日 0時
