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ーAsideー
剛「…ゔぅ…ぁあ…っ」
苦しそうな唸り声が洞窟内に響く
隙をみて毒を盛ったのだ。
男は最後に大きく悶えたのち
ぴくりとも動かなくなった。
「…御免なさい。
腕を解いてくれてありがとう…。」
そう言って、私は乱れた着物を少し直すと
倒れた男の腰元から短刀を拝借した。
怪我のせいで動かなくなった脚を引きずって
洞窟を出ると、少し歩いたところに
崩れかけた石碑を見つけた。
急がなければいけないのに
何故かそれが、とても気になってしまう…。
…石碑
…洞窟
あっ
もしかすると、ここは…
ある事に気が付いた私は漲凱達が
どの辺りで戦っているのか大体の想像が付いた。
それからは迷う事もせずに山を進む。
しばらくすると前方で木々の葉の隙間から
溢れる月の光が、人影を照らした。
気配を悟られない様に
慎重に身を潜めながら距離を縮めると
その人影が漲凱だという事に気がついた。
それと同時に目を疑った。
漲凱の腕の中に捕らえられていたのは…
李華さま…っ！
何故この様な所に！？
理由は分からないけれど…
漲凱と李華様の、その先に
蒙恬様と王賁様
そして何人かの秦兵達が
持っていた刀や槍を次々と
手離しているのを見て、状況を悟った。
きっと今動けるのは
敵に存在を気付かれていない私だけだ…！
一瞬でいい
隙を作れれば…きっと。
失敗すれば、李華様の命は無い。
ゆっくりと漲凱の背後に近付くと
男達の会話が聞こえてきた。
聞き耳を立てながら、機を伺う。
漲凱「ふっ…李牧に黙って挙兵して負けた時は
正直ヤベェと思ってたけどよ、ツイてんなぁ？」
男1「何が？」
男2「趙に戻るのか？
たかが、五千人将の首ふたつじゃ
持って帰った所で軍法違反は免れないぜ？」
凱「ただの五千人将じゃあ…ねぇんだよ。
蒙恬と王賁…だっけ？
何たってお前らは秦国が誇る、あの蒙武と王翦のご子息様だもんなァ？」
男1「えっ…蒙武と王翦って…」
男2「マジかよっ！！んじゃあ、殺さずに
蒙家と王家に身代金ふっかけりゃ俺達一生遊んで
暮らせるじゃねーか！！」
凱「まァ…こいつらの態度次第だけどな？」
そう言って漲凱はニヤリと笑った。
王賁「………くだらぬ。」
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花奏 - え、や、は、も、え、、、、。最高すぎる話です…。。李華様可愛いし…。てか絵上手すぎるうう！！ほんとになにもかも最高です！！ご馳走です！！よければ続きお願いします！！いつまででも気長に待つので！！応援してます！！！ (2021年10月16日 18時) (
レス) @page47 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - 続き見たい蒙恬大好きなので嬉しいですこの話好きです (2021年10月10日 8時) (レス) @page47 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宮女 - 絵うますぎ (2021年9月23日 6時) (レス) @page47 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - 大好きな蒙恬、王賁から愛されるヒロイン、とても素敵です！読んでいて幸せな気持ちになりました！！是非是非、続きを描いてください！楽しみにしております！！ (2020年5月23日 10時) (レス) id: e5123298f1 (このIDを非表示/違反報告)
miiiiih - とても素敵なお話でした！続き待っています！ (2020年4月28日 23時) (レス) id: ed14337de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたて | 作成日時：2017年5月29日 0時
