ORANGE DAYS (ページ4)

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Oasis 03 ページ4

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携帯とにらめっこしながら絶望して
目を閉じながらため息をついていると後ろから声をかけられバッと振り向く。

「ただいま。」

久々つかったーと言いながら合鍵を見せながらふわふわ笑う隆弘が立ってた

『えっ、…隆弘、なんで…』

西「ちょっと急ぎで確認だけしたいとこあって、それ終わったから」

マフラーを外しながらそう言う彼が、自分の部屋にいるのがまだ信じられなくて固まったまんまの私。

目をパチクリさせてる私を見て隆弘が軽く吹き出す。

西「…お風呂、もう入っちゃったね。」

近づいてきて髪を触られる

それだけでたまらなく緊張する。

顔が赤くなるのが自分でもはっきり分かる。

『うっ、うん、さっき上がった、ばっか…』

ふいっと絡まっていた視線を外して両手で顔を覆いながら語尾になるにつれて小さくなる自分の声

『あっ隆弘もなんか飲むよねっ入れてくる』

そのまま座っていられなくて、立ち上がり隆弘の横を通り過ぎようとしたらぐいっと引き寄せられて抱きしめられる。

あ

これ

この抱きしめかた

私しか知らない

隆弘の抱きしめかた

ふわんと香った隆弘の匂いも

まだ外の冷たい温度が残るこの体温も

あなたから伝わってくる久しぶりの感覚で

一瞬にしてこの空間に堕ちる。

西「…ただいま」

『…うん、おかえり』

西「俺も一緒に入りたかったな…」

『ふふ、お風呂？』

西「うん…」

顔をうずめながら甘えるように囁かれる

仕草が

声が

可愛くて

私も背中に手を回す

西「……いい匂い…」

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