運命の恋を知りました【中川圭太】 (ページ8)

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67「Aも敬語外してよ。名前も、中川選手じゃなくてもっと普通に呼んで？」

『じゃあ、中川くんで…』

67「…？別に圭太でもええよ？」

『いや、なんとなく恥ずかしくて…。今は中川くんが精一杯….です。』

67「そういうもん？」

『そういうもんなの。もう少し慣れてきたら…ね？』

67「そっか、分かった。じゃあ改めてよろしく！」

『うん。よろしくね』

ごめんなさい、中川くん。半分嘘です。
恥ずかしいのは本当なんだけど、それだけじゃないのだ。
今までの恋愛経験から、どこか男の人に対して臆病になっているのかも。

だからまた、仮に、もしすごく仲良くなって、好きになったとして、その時に裏切られるかもしれないと思うと怖いの。

中川くんはそうじゃないかもしれない。若月さんの紹介だし、信じられると思うし、仲良くなりたいと思うのだ。

"この縁を大事にしたい…"

少しずつ、少しずつでいいから、彼ともっと仲良くなれればいいな…。

心の中でそう思いながら、若月さんが戻るまでの間他愛もないはなしをして過ごした。