運命の恋を知りました【中川圭太】 (ページ18)

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中川side

2「日曜の試合の後、駐車場来てもらうように伝えたから」

67「すいません、ありがとうございます！」

連絡先を知らない俺は、健矢さんに間をとりもってもらい会う予定を立てていた。
健矢さんに連絡先を聞いたら、それは自分で聞けと断られたのだ。

2「ちゃんとお礼しろよ〜」

67「わかってますけど、どうすればいいすかね？」

2「それは自分で考えろよ……。あっ、そういえばあいつ気になってる店があるって言ってたな。」

詳しく話を聞いてみると、最近できた新しいお店らしい。

気にってるなら、連れていくのもいいかもしれない。
…そう考えていると、また別の人から声をかけられた。

23「なになに？噂の圭太の彼女の話か〜？」

67「例の彼女ってなんすか！？」

寅威さんに、からかわれるように言われる。

23「冗談だよ(笑)。この前、宗から聞いたよ、健矢の後輩だろ？」

67「そうですけど、あいつ勝手に言いふらすなよ…」

2「はははっ！！」

後で宗には言っておかないと。

23「で、なんか悩んでんの？」

せっかく聞いてくれたので、相談してみることにした。

67「(かくかくしかじか)…で、お礼に食事に誘おうと思ってるんです。」

23「いいんじゃない？ただ、予約はしとけよ？新しくできた店なら混んでるだろうし、お礼なのに待たせる訳にも行かないだろ？」

2「確かに…、その方がスマートかもな！」

スマートか…,まあたしかに、あまり待たせるのも良くないか。そしたら、とりあえず予約だけしておこう。

こんなふうに、女性に対して何かをしようと思ったことがないから、どうすればいいのか分からないことだらけだ。

今まで野球のことしか考えてなかったのに、最近は頭のどこかでいつも彼女のことを考えているなんて、なんだか俺らしくない。