運命の恋を知りました【中川圭太】 (ページ13)

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中川side

お気に入りのハンカチを無くした。

ポケットに入れていたつもりが、どこかに落としてしまったらしい。

ハンカチくらいと思うかもしれないが、貰い物だし大事に使っていたから結構ショックだった。

2「圭太〜！」

67「健矢さん、なんすか？」

1人モヤモヤしていると、健矢さんに呼ばれた。

2「お前、ハンカチ落としたろ？」

67「なんで、健矢さんが知ってるんすか？」

2「Aがタクシーに落ちてたって。持ってるって連絡きたの」

67「Aが？…そうか、良かった…。」

とりあえず無くなっていなかったことにひと安心する。

2「お前、良かったじゃねーよ！」

67「え？」

2「なんで連絡先交換してねーの？」

67「あっ」

そういえば、忘れてたな…

2「何、お前も忘れてた感じ？」

67「まぁ…」

健矢さんが、呆れたようにため息をついた。

2「まあいいや。とりあえず、Aには来週空けといてもらうから取りに行ってこいよ！
ちゃんと、連絡先も交換してこい！！」

健矢さんにそう言われ頷くと、後ろから誰かに肩を組まれた。