False self (ページ2)

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「おはようございます」

挨拶をしてすぐに自分の楽屋に戻った

今日は共演者とのゲスト

相手は女の人だ

しっかり話せるかな

ストーカー被害に遭ってから女の人と話すたびに

過呼吸を起こす

今日はおこさないといいな

そう願って楽屋を出た

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「終了でーす」

「ありがとうございました」

生放送が終わった

俺は早歩きで楽屋に戻ろうとした

でも無理だった

急に腕を掴まれ部屋へと入った

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「お久しぶりですね、山田さん」

は、なんで

「はぁ、は」

あの日のことが蘇ってくる

息はどんどん荒くなっていき

立っているのも辛くなり座ってしまった

「ちょっと、久しぶりの再会なのに勝手に座らないでよ」

と女はまた俺の腕を掴もうとした

俺は反射的に避けてしまった

これがだめだったんだ

「は、避けんなよてかお前のことなんかこの世で1番嫌いだから安心しな」

そういうと俺の頬を叩いた

「っ .. 」

一回で終わりと思い安心した俺が馬鹿だった

次はお腹に向かって足が飛んできた

その次は足を踏まれた

俺は息苦しさと体の痛みで涙を流すことしかできなかった

「男が泣くとかありえないんだけど、きもいって」

俺が抵抗しないことに嫌気がさしたのか

俺の前髪を引っ張り頭を持ち上げると

「これで終わったと思うなよ」

そういい部屋を出て行った

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この日から俺の人生はめちゃくちゃになっていった