たった一度の恋。2 (ページ17)

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私には年下の彼氏がいる。

甘えん坊で可愛くて、寂しがり屋な男の子。

私はそんな彼にどっぷり恋をしている。

「大学生かぁ、A昔から面倒見が良かったもんね」

「年下彼氏くん見せてよー！」

今日は地元の友達が東京まで来てくれて

一緒に飲んでいるのだけど、さっきからみんなこればっかり。

携帯のアルバムから
廉くんを探して少し前に撮った写真をみんなに見せると

女子校生並みの歓声が耳を突いた。

「この子絶対モテるでしょ！？こんな子同じ学校にいたら私でも狙ってたわよ」

「A年下女子と戦える？」

「えーどうだろう(笑)」

可愛いやら、かっこいいやら、廉くんって思ってたよりモテるらしい。

「でも年上の女が嫉妬するのも、なんか悔しい感じしない？」

「でもいいじゃん。大学生と付き合えるとか、若いし可愛いし」

「んー私は年上派かな。」

ハイボール片手に発言したひとりの子に

年下を肯定していた子達も急に年上派に手を挙げた。

私はあまり気にしたことがなかったけど

世間的に見ると、世の女性は頼りになる年上派が

多いのかもしれない。

「学生って社会人の経験がないから、その分理解してくれないことも多いじゃない？」

「上司なのに、他の男と絡むな。とか？(笑)」

「可愛いけどそれは困っちゃうよね」

こんなタイミングで廉くんから来たメッセージに心が揺れた。

廉：友達って男？

素直な廉くんが羨ましいけど

廉くんは大学の女の子と遊ばないの？話さないの？

年上なのに少し想像しただけで、嫉妬しちゃってる自分が怖い。