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「ふぅー‥‥」
「どうしたん」
店の前に着いた途端、
小さく息を吐いた彼女は胸に手を当てている。
「緊張するなーと思って」
「なんでなん(笑)1回会ってるやん」
「あんなの会ったうちに入らないでしょ」
膨れてるAさんの手を少し強引に引いて
中に入ると威勢のいい店員さんの声が迎えてくれた。
「廉!こっちこっち!」
その声で俺らに気づいたであろう優太が
ぶんぶんと大きく手招きしている。
「もう飲んでるやん」
「乾杯はするから心配すんなって!あ!Aさん急にすんませんでした!」
「こんばんは、ううん誘ってくれてありがとう」
「あれ、なんか雰囲気変わりました?」
「そうそう髪切ってきたの。気付くなんて平野くん凄いね」
「へへ、似合ってるんですぐ気づきました」
紫耀が褒めても嬉しそうな顔してる
Aさんに少しだけ嫉妬して、
「お久しぶりです」
「うん、神宮寺くんお誕生日おめでとう。これ良かったら」
ってしっかりプレゼントを用意している所に
やっぱり大人だなぁ、と感心した。
「まじっすか、なんか逆に気遣わせちゃってすみません」
「ううん、そんな事ないよ」
紫耀が席を空けてくれてAさんと並んで座ると
向かいに座っている優太がメニュー表を
広げて渡してくれた。
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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年10月19日 15時