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「綿あめ食べたい」
8月下旬、夏の終わりにみんなで夏祭りに来た。
花火も見終わって帰る雰囲気の中、まだ食べようとするツムギに
綿あめをせがまれるジン。
モナは花火を見る前に買ったいちご飴をまだ食べている。
「モナ、それ無理して食べんでええよ」
「ううん、大事に食べてるの」
「なんでなん？」
「永瀬くんが買ってくれたから、もったいなくて」
モナってたまに変わってるな、と思う。
友達思いというか、友達を貴重な扱いする事が多い。
まあいい事なんやろーけど。
そんな事を話しているとジンとツムギの姿を見失った。
もうアイツらちょろちょろすんなって
「ちょっとあのふたり探してくるから、モナここで‥‥」
待ってて、そう言おうとするとモナが俺の服の袖を摘んだ。
こんな人混みの中に女ひとりはさすがに怖いよな。
「一緒に探しに行こうか」
「うん、でもちょっと待って、私永瀬くんに言いたいことがあるの」
背の小さいモナが俯くから余計に今どんな顔
してんのか、見えずにいる。
「あのね‥」
モナが小さく呟いた時、
やっとジン達の姿が見えて安心したのも束の間
聞き間違えるわけのないあの人の笑い声が
聞こえたんだ。
「モナごめん、ジン達居るからそっち行ってて」
「え、ちょ‥永瀬くん！？」
「あとで連絡する！」
Aさんに出会ってから俺は迷うすべを忘れた。
迷ってなんていられないくらい
いつだって俺はAさんを求めてたんや。
「ハァ‥ッ、ハァッ‥‥ー」
だけどその日、Aさんを見つけることは出来なかった。
携帯にある彼女の名前を見ただけでまた恋しくなって
諦めの悪い気持ちを残したまま夏が終わった。
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きゅん(プロフ) - このお話の廉くん可愛すぎます！廉くんがブンブンしっぽ振ってるのが想像できて、それを考えてはニヤニヤとしています！いつも素敵な作品をありがとうございます！更新頑張ってください！ (2019年10月14日 1時) (
レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - 面白いです、更新楽しみにしてます！ (2019年10月14日 0時) (レス) id: e87bce962c (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます！更新遅い方ですがなるべく毎日更新はしたいので待っていて下さると嬉しいです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
さちまま(プロフ) - このお話の展開が楽しみです。更新待ってます。 (2019年10月12日 17時) (レス) id: 8b1ec69824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みょん氏
| 作成日時：2019年10月12日 14時
