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準備室に行く為には、一旦実験室の窓辺まで登る必要があった。
そこから壁伝いに隣にある実験室まで行く。
ロープを上まで上りきり下を見てみると、心配そうにこっちを見あげているスヒョクと目があった。
でもここで声を出すわけにはいかないから、安心させる様に微笑みかけた後、そっと実験室の中を覗く。
昨日私たちが立て篭っていた実験室の中には、片手じゃ足りないほどのゾンビが机や椅子にぶつかりながら歩き回っていた。
ゾンビに気づかれないように、壁から少しだけ出ている足場を使ってジュニョンの後追い準備室の中に入る。
･････････････････････････
私たちの予想通り、準備室の中にはゾンビはおらず静かだった。
ジュ「ドローンとバックはあそこにある」
指さされた方を見ると台の上にドローンが置いてあったので、それを近くにあったバックの中に壊れないように詰めていく。
ここにいくらゾンビがいないと言っても扉一つ挟んだ奥にはゾンビがいる。
扉を開ける知能はなくても、物音に気が付き一斉に扉にぶつかられたら、壊れてしまうかもしれない。
無事、必要なものが入ったリュックを背負うとジュニョンが先に降りるように言ってくれた。
彼の言葉に頷き、登って来たロープに足をかける。
下には、窓から身を乗り出してこちらを見ているスヒョクの姿が窺えた。
心配でずっとそうしてくれてたのかな。
最後まで気は抜けないけれど、彼の姿を見て安心したのは確かだった。
ホースに作った輪っかに足を入れ一歩一歩慎重に下に降りる。
放送室に1番近い輪の所まで降りて来た時、ずっと見守っていてくれていたスヒョクが私の腰に手を回し抱き抱えるようにして床に下ろしてくれた。
『わっ・・・・ありがとう』
スヒョ「・・・無事でよかった」
私の肩に手を置き、怪我がないか足先から顔まで順に確認する。
友達同士にしては近い距離感。
もしかしたら周りの人に付き合ってることがバレるかもしれない。
いや、多分ここにいる人には雰囲気でバレてるだろう。
人気者のスヒョクに平凡な私。
以前なら、釣り合ってない、私なんかじゃ・・・て思ってたと思う。
現に今だって少しは思ってしまっている。
でも、付き合い始めて時間・・・うんん。
もっと前からスヒョクは私をとても大切にしてくれてた。
それだけで、私は彼の隣に少しだけ胸を張って立っていられる。
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おっこと主(プロフ) - コメント失礼します。久々に『今、私たちの学校は』の作品を読もう！と思い探して陽夏さんの作品に辿り着きました。とても面白くて続きが気になります！よろしければパスワードを教えて頂けないでしょうか？よろしくお願いします！ (11月24日 11時) (
レス) id: dac97d88b8 (このIDを非表示/違反報告)
小春 - コメント失礼します。お話読ませてもらいました！とても面白かったです!!続きが気になります。よければパスワードを教えていただけないでしょうか？お願いします (10月19日 15時) (レス) id: 8813ed3f1a (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめましてのコメント失礼します。お話読みました。とても面白かったので続きが凄く気になります！よろしければパスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (9月24日 16時) (レス) id: a6ccf282e6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ - コメント失礼します。こちらの作品読ませていただきました！続きが気になってやばいのでパスワードを教えていただきたいです。 (9月3日 14時) (レス) id: 5e2638000f (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - パスワード教えてください！！ (8月18日 18時) (レス) @page50 id: 03dfc497b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽夏 | 作成日時：2022年2月23日 23時
