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『今日、夜行ってもいい？』
翌日のスケジュールがお互い午後からの日を狙って、俺は�睫擇縫瓮奪察璽犬鯀�った。
相変わらずお互いの仕事が忙しくて、なかなか二人で会う時間が取れない。
『仕事が押してて遅くなるけど、いい？』
『大丈夫。ありがとう』
『なるべく巻くよう努力する。部屋で待ってて』
付き合い始めの頃�睫擇�ら預かった合鍵。
『普段は結構付き合ってから渡すんだけど、伊野尾くんの事は無条件に信用してるから』
そう言って渡された時は何とも複雑な気持ちだったっけ。
嬉しいけど。
今までも渡した事あんのね。
そんな簡単に信用していいわけ？
結構あけすけに言うタイプだね。
俺自身、今まで付き合ったコに合鍵なんて渡した事無かったから。
考え方の違いも新鮮だなと思った。
合鍵は貰っていても、今まであいつがいない時に無断で部屋に入った事など無いし、そもそもあいつの居ない部屋に何の用事もない。
こうして前もって断りを入れて、会える時間を無駄にしない為だけに、こうしてこの合鍵は使われていた。
�睫擇録А垢併�を俺に共有してくれて。
どんな時でも俺を優先してくれて。
甘えさせてくれたし、絶妙に甘えてもくれた。
�睫擇�ら与えられる優しさや幸せを当たり前のように受け取って。
それなのに俺は。
俺は�睫擇鵬燭發靴討△欧蕕譴討覆ぁ�
�睫擇砲發靴修Δいν瀚召鮓�けられた時
俺はそれを受け入れられるのかな。
それが�睫擇砲△欧蕕譴覯兇陵０譴里發里世辰燭蕁�
迷いなくそれを与える事が出来るのかな。
今日はそれを確かめようと思った。
部屋の主は22時を回る頃に帰ってきた。
「遅くまでお疲れ様。メシ食った？」
「ケータリングあったから。伊野尾くんは？」
「俺は大丈夫」
�睫擇肋�しだけ沈黙した後、
「腹減ってんじゃないの？伊野尾くんの大丈夫は大丈夫じゃないから」
そう言って、手を洗うのもそこそこにキッチンに入っていった。
「ツマミみたいなもんしかないけど、食べる？」
そう言って、チーズやら生ハムやらを冷蔵庫から取り出して見せる。
「お前、そういうとこだぞ」
俺を甘やかしてグズグズにするとこ。
意地を張って隠した本音さえ見抜いて包み込んじゃうようなとこ。
心地良すぎるんだよ。
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作者名：たろう | 作成日時：2023年11月29日 21時
