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◆
「決めた。俺、告白する」
知念と一緒に来た焼肉屋さんで、ひと通り食欲を満たした後、俺は知念に宣言した。
「確認するのは無粋だと思いながらも訊くけど、いのちゃん？」
「うん」
探していたピースが。
自分の中の気持ちの答えが。
唐突にかちりとハマった。
きっと無意識に『そうじゃない』と思おうとしていた。
でもそれ以外にしっくり来る名前の感情を俺は知らない。
俺は、伊野尾ちゃんが好きだ。
俺は、伊野尾ちゃんに恋をしている。
それはもうきっと、長い間。
彼を無意識に目で追い始めた時から。
そっか、と何とも複雑な顔で頷いた知念。
「ちい、俺の事引いた？」
相手はメンバーだし。
何より俺と同じ男、だし。
「引くわけないでしょ。僕を見くびらないでよ」
「ごめん。そうだよね」
分かっている。
知念はそんな事で人の価値を判断するような奴じゃない。
でもやっぱり、王道では無い道筋だから。
背中を押して貰いたかったのかも知れない。
「自覚してから告白まで、ずいぶん早いよね」
「自分の気持ちに嘘つけないし」
「自覚するまで、めちゃめちゃ長かったけどねぇ」
知念は呆れたようにため息をついた。
メンバーの中で、いや、物心ついてから今まで、誰よりも近くで俺の事を見てくれていた知念。
俺にとって知念は、もう俺の中の一部のようで、絶対に切り離せない存在だ。
知念はずっと、俺の気持ちに気付いていたんだろうか。
「涼介が好きになったり、今までお付き合いした女の子ってさ。何だかんだいのちゃんにどっか似てるんだよね」
「え、マジで？似てないだろ」
正直、今まで付き合ったどの女の子のよりも、伊野尾ちゃんの方が綺麗だけど(今までの元カノごめん)。
「好みのタイプが似てんじゃない？その集約されたのが多分いのちゃんなんだよ」
「それじゃ俺があの人の見た目だけ好きみたいじゃん」
まあずいぶんと長い間、俺は伊野尾ちゃんの事を良く知らずに誤解していた訳だけど。
「いのちゃんの顔は僕も大好きだし、中身はもっと興味深くて大好きだけどね」
「え、ちい、まさか…」
「やめてよ。僕は純粋に人間愛としての好きだから」
まるで俺が不純みたいな言い方だな。
俺だって純粋に伊野尾ちゃんの事を好きなんだ。
それはもう、いろんな
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たろう(プロフ) - 雪音さん» なんて嬉しいコメント！ありがとうございます。なかなか思ったように書けないなりにも、読んで頂いて感想まで頂いてホントに嬉しいです。気まぐれ更新ですが、またお目通し頂ければ嬉しいです。 (1月25日 22時) (
レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 最後の2人が仲直りするシーンで感動して泣きそうになりました。たろうさんの書くお話いつも楽しみにしてます！ (1月25日 20時) (レス) id: 287eadd06c (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» ありがとうございます。これからもサツキさんに読んでいただけるように、頑張って更新したいと思います。 (1月24日 23時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
サツキ(プロフ) - 返信ありがとうございます！ヤバいです！たろうさんに読んでいただけていたとは…。なんか、ものすごく気恥ずかしいです💦たろうさんの紡ぐ綺麗な文が大好きです。お忙しい中とは思いますが、いろいろお話を楽しみにしています。 (1月24日 21時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しくて勿体無いお言葉を……（涙）。私もサツキさんの小説を楽しみに読んでいた読者なので、サツキさんからコメント頂けて嬉しいです。ホントにタダの自己満足の文章を読んで頂けて、嬉しい限りです。 (1月24日 21時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たろう | 作成日時：2023年12月15日 18時
