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「ちいってさ、何でか俺に伊野尾ちゃんの事どう思ってるか訊いてくるよね」
なんで？
って視線で促すと、知念はきょとんとした顔をして、
「涼介の自覚を促そうと思って」
と、さも『当然でしょ？』みたいな口調で言ってきた。
「何の自覚よ」
「何のだろうねぇ」
そこ、言わないんかい。
イジワル知念。
俺よりも俺の事を分かっているフシのある知念。
「なんか、俺を弄んで楽しんでる？」
「僕は状況を楽しむことはあっても、人の気持ちを弄んで楽しむ趣味はないからね。誤解の無いように」
はい。分かりました、知念さん。
でも、分からない。
自覚ってなんだろう。
俺はもう、伊野尾ちゃんの事は嫌いでも苦手でもない。
まあ、プライベートで出掛けたり電話で話したりはしないし、個人的なメッセージのやり取りもほぼしない。
でも、仕事で会えば良好な関係だと思っているし、前よりも数段、メンバーとしても人間としても信頼している。
だから、知念の『好きか？』という問いには『好きだよ』という返事が一番相応しいと思う。
それ以上に何があるっていうんだ。
ただあの時、あの伊野尾ちゃんの笑顔を見てから。
新たなイライラが生まれたのも事実だ。
今も伊野尾ちゃんを見ながら、もやもやしている。
昔は俺とぎくしゃくしてたみたいに、仲もあまり良くなかった雄也と伊野尾ちゃん。
でも今ではライブ終わりにメシに行ったり、楽屋が２つ用意されている時には、２人で連れ立ってもう一つの楽屋に入ってしまう。
俺が年下だからなのか、伊野尾ちゃんからは雄也に対してのような親密な感情は俺へは感じられない。
おんなじぎくしゃく仲間(？)だったのに、俺の方が伊野尾ちゃんとは距離のある関係だ。
なんか。
納得行かないんだよ。
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たろう(プロフ) - 雪音さん» なんて嬉しいコメント！ありがとうございます。なかなか思ったように書けないなりにも、読んで頂いて感想まで頂いてホントに嬉しいです。気まぐれ更新ですが、またお目通し頂ければ嬉しいです。 (1月25日 22時) (
レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 最後の2人が仲直りするシーンで感動して泣きそうになりました。たろうさんの書くお話いつも楽しみにしてます！ (1月25日 20時) (レス) id: 287eadd06c (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» ありがとうございます。これからもサツキさんに読んでいただけるように、頑張って更新したいと思います。 (1月24日 23時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
サツキ(プロフ) - 返信ありがとうございます！ヤバいです！たろうさんに読んでいただけていたとは…。なんか、ものすごく気恥ずかしいです💦たろうさんの紡ぐ綺麗な文が大好きです。お忙しい中とは思いますが、いろいろお話を楽しみにしています。 (1月24日 21時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しくて勿体無いお言葉を……（涙）。私もサツキさんの小説を楽しみに読んでいた読者なので、サツキさんからコメント頂けて嬉しいです。ホントにタダの自己満足の文章を読んで頂けて、嬉しい限りです。 (1月24日 21時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たろう | 作成日時：2023年12月15日 18時
