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グループ仕事の時は、相変わらず伊野尾ちゃんを目で追ってしまう。
歌番組に呼ばれて、一つの楽屋にぎゅっと収まっている俺たち。
何とか革命とかって言われて久しい伊野尾ちゃんの人気は衰える事なく、始まったレギュラー番組も数年を数え、忙しい毎日が伊野尾ちゃんの日常になった。
頭の良い伊野尾ちゃんは、それぞれの現場で上手く立ち回って、忙しい中にも自分のペースを掴めて来たようで、以前のように疲れ切った顔をする事はあまり無くなった。
今は最近良く一緒にいる雄也と、笑いながら話をしている。
雄也と話している時の伊野尾ちゃんは、なんとも嬉しそうな笑顔をする事がよくある。
その綺麗な顔立ちが、いっそう際立つ。
大人っぽいような、それでいて悪戯っ子のような。
ソファに座って、ゲームを手に持ちながらも伊野尾ちゃんの方を見ていた俺の隣に、知念が寄ってくる。
「ずっと見てるよね、いのちゃんの事」
「うーん、どうだろうね」
「いのちゃんの事、好き？」
「好き、なのかね」
前にもこんな会話、繰り返してしたよな、と思いながら、俺は知念に相槌を打つ。
「そうでしょ。好きでしょ」
「まあ。メンバーだから」
「それだけ？」
「うーん、どうだろうね」
俺と伊野尾ちゃんの関係は、以前と比べるとだいぶ改善していた。
伊野尾ちゃんは年下チームの中に俺を入れてくれるようになって、あの華のほころぶような笑顔を俺にも頻繁に見せてくれるようになった。
俺と伊野尾ちゃんの間にあった、見えない壁のようなものはとっくの昔に崩壊し、今ではお互いにテレビの中で不仲を演じられるくらい、自然な仲になった。
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たろう(プロフ) - 雪音さん» なんて嬉しいコメント！ありがとうございます。なかなか思ったように書けないなりにも、読んで頂いて感想まで頂いてホントに嬉しいです。気まぐれ更新ですが、またお目通し頂ければ嬉しいです。 (1月25日 22時) (
レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 最後の2人が仲直りするシーンで感動して泣きそうになりました。たろうさんの書くお話いつも楽しみにしてます！ (1月25日 20時) (レス) id: 287eadd06c (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» ありがとうございます。これからもサツキさんに読んでいただけるように、頑張って更新したいと思います。 (1月24日 23時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
サツキ(プロフ) - 返信ありがとうございます！ヤバいです！たろうさんに読んでいただけていたとは…。なんか、ものすごく気恥ずかしいです💦たろうさんの紡ぐ綺麗な文が大好きです。お忙しい中とは思いますが、いろいろお話を楽しみにしています。 (1月24日 21時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しくて勿体無いお言葉を……（涙）。私もサツキさんの小説を楽しみに読んでいた読者なので、サツキさんからコメント頂けて嬉しいです。ホントにタダの自己満足の文章を読んで頂けて、嬉しい限りです。 (1月24日 21時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たろう | 作成日時：2023年12月15日 18時
