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ぐわん、と頭を殴られたような衝撃だった。
彼は俺の事を嫌っていたんじゃないのか？
彼から仕事以外で何か話しかけられたことはほとんどないし、知念や裕翔みたいに笑いかけられる事などそれこそ皆無に近かった。
俺も彼に気安く接した事などない。
それなのに、そんな俺の事を気遣って。
毎回俺の好きな物を差し入れしてくれてた？
胸の奥がぎゅうっとなる。
俺はそんな事を何も知らず。
お礼のひとつも言わず。
彼の普段の行動に苛々して。
そういえば。
俺が苺を食べる姿を、何故か嬉しそうに見ていた記憶がある。
なんで何にも言わないんだよ。
『俺が買って来たけど、美味かった？』って。
なんで。
あ、そうか。
そもそも、そういう関係性じゃなかったから。
俺からも。
彼に話しかけることも、笑いかけることもなかったから。
「何だよ。俺超カッコわりーじゃん」
「どうした？山田」
「何でもねえよ」
子供じみた態度や感情を持っていた当時の自分が、途端に恥ずかしくなった。
やっぱりあの人は大人だ。
３つしか変わらないのに。
「大ちゃん、俺先にメイク行くから、時間になったらあの人起こしてあげて」
「おう、分かった」
不思議な顔をしながらも、色々察しのいい大ちゃんは頷いた。
混乱していた。
メイクに向かいながら、胸の中のザワザワした感情を鎮めようと試みる。
この気持ちはなんだろう。
後悔？
懺悔？
同情？
羞恥？
たくさんの言葉を当て嵌めてみても、ピッタリとおさまるピースは見つからない。
さっきぎゅうっとした胸の奥の感情は。
やるせないと思った感情の源は？
自分の気持ちに上手く説明がつかないまま、メイクを終えて、先にスタジオに入った。
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たろう(プロフ) - 雪音さん» なんて嬉しいコメント！ありがとうございます。なかなか思ったように書けないなりにも、読んで頂いて感想まで頂いてホントに嬉しいです。気まぐれ更新ですが、またお目通し頂ければ嬉しいです。 (1月25日 22時) (
レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 最後の2人が仲直りするシーンで感動して泣きそうになりました。たろうさんの書くお話いつも楽しみにしてます！ (1月25日 20時) (レス) id: 287eadd06c (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» ありがとうございます。これからもサツキさんに読んでいただけるように、頑張って更新したいと思います。 (1月24日 23時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
サツキ(プロフ) - 返信ありがとうございます！ヤバいです！たろうさんに読んでいただけていたとは…。なんか、ものすごく気恥ずかしいです💦たろうさんの紡ぐ綺麗な文が大好きです。お忙しい中とは思いますが、いろいろお話を楽しみにしています。 (1月24日 21時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
たろう(プロフ) - サツキさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しくて勿体無いお言葉を……（涙）。私もサツキさんの小説を楽しみに読んでいた読者なので、サツキさんからコメント頂けて嬉しいです。ホントにタダの自己満足の文章を読んで頂けて、嬉しい限りです。 (1月24日 21時) (レス) id: ad9f11bcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たろう | 作成日時：2023年12月15日 18時
