9 ページ9
.
冬が過ぎ、外の雪が溶け始めた頃
俺らは今日高校の卒業式を迎えた
俺は東京の大学に進学、青羽は地元の大学に進学
決して遠い距離ではないし、俺らはいつも声や音で繋がることができる
それが“当たり前”だと思っていたから_____
A「佐倉くん!」
卒業式が終わり、上京の準備のために足早に学校を出ようとした時
後ろからいつものように青羽が俺の名前を呼ぶ
A「電話、するね!」
「電話、する」
遠くにいても、そばにいなくても、
大切な人の声を電話を通して聞くことができる
俺らはこの日もいつも通り帰宅してから
寝る前の間、何時間も電話した
明日は引っ越しの準備で出かける用事があった俺は
「じゃ、そろそろ寝るね」
寝る前のあいさつをする、すると青羽が珍しく黙っている
...寝たのか?
「おーい、青羽?A?」
そうさりげなく名前を呼んでみると電話口で少し音がする
A「あっ!ごめんね!おやすみ!」
そういつもの彼女の声に俺はホッとして
おやすみ、と言って電話を切った
電話が好きな青羽は俺の方が早く寝る時は決まって
あと5分!と交渉してくるのがいつものパターンだったけどな
そう深く考えもせずに俺は眠りについた
826人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるー - 感動してしまい一言見るたびにな涙があふれました。silentは知ってるけどみたことがなかったので、ドラマので見たいと思います!! (1月11日 17時) (レス) @page25 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
麻婆豆腐 - ドラマで泣いて、この作品でも泣いて、もう二段階で泣いてます!これからも頑張って下さい!応援してます! (2022年10月23日 9時) (レス) @page18 id: 9d0b005fde (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - 螢さん» 螢さん温かいコメントありがとうございます◎もっと楽しんでいただけるよう頑張ります! (2022年10月21日 9時) (レス) id: 2b8b582b9c (このIDを非表示/違反報告)
螢 - 初コメ失礼いたします。ドラマを今、見ていますが、この作品からは違う良さ(?)を感じます!続きがとっても気になっています!これからも頑張ってください! (2022年10月20日 8時) (レス) @page2 id: 57acd13e89 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - 千鶴さん» 千鶴さんありがとうございます!きゅんきゅんしていただけるように頑張ります◎ (2022年10月19日 0時) (レス) id: 2b8b582b9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みう | 作成日時:2022年10月18日 15時