【刀剣乱舞】亡国な二人がブラック本丸に行くことになった【APヘタリア】

46,天使ぃ… ページ48

Aside





「＿＿＿＿なぁ、A。折れた刀を直せるのか？」


唐突に薬研が少し暗い顔をして小さな声で私に言った。折れた刀…直せないわけでは無いよね。貞も元々折れていたから。


すると貞がスクッと立つ。


「…直せるとは思う、でもっ！！」


『貞も直せたから大丈夫だと思うよ』


「A！？お前貞を直しただけで倒れただろ！？」


『そうだけどここの環境にも少し慣れたから前よりはできるはず』



「俺の、弟たちも直せるか…？」

『言われなくてもやるつもりだよ、薬研』


「無理はしないで下さいね？…でも、僕も兄弟を直して欲しい、です」



堀川君が私の目を見て、申し訳なさそうに言う。いや、だから全員直す&手入れしないと帰れないというか気がすまないからやるつもりだって。


「君…皆を直したら帰るのか？」


『うん、そのつもり…うぉっ！？』



「やだやだっ！！ここの主としてここに居てくれよ！Aも、ギルも、家族だろ！？」



天使ぃ…そりゃぁここにも居たいけど、ルートとか枢軸の皆とかと会えないのは嫌だし…。


あ、そうだ。


『ギル、こんのすけに連絡できる？こことそっちをいつでも行き来出来るようにしてくれないかって』


「…そうか！よしっ、外で交渉してくるっ！」




『貞、私達は皆を見捨てたわけじゃない。でもね？私達にもあっちに弟や仲間がいるの。

だから、そっちにも行かなきゃならない。

でも、今交渉してもらってるから…もし成功したら、私はいつでもここに帰ってこれるよ！』


「う、うん！！」



おい天使がいるぞ。そして伽羅君以外も大泣きするんじゃない。もらい泣きしそうだ。
というか三日月が泣いた…だと！？
おい鶴、これが驚きだぞ！…って思ってたら鶴も三日月見て驚いてた。



あぁ、私に抱きついている天使を離したくない。というか皆おいで、なんか今なら大人体型のやつらも可愛く思えるから。

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