領域展開 ページ33
ならば、今すぐ領域展開をし、このフロアに投入される前の非術師たちを救うか？
けれどそれも出来ないだろう、特級たちを祓えてもこのフロアの人間が犠牲になる。
その迷いこそ羂索らの狙いだ。
五条の想定している犠牲は、呪霊による犠牲であって、
五条による犠牲では無いからだ。
(ーーこのまま、五条を迷わせられ続ければ、
羂索が動く)
夢月は、そろそろ羂索が獄門疆を仕掛けるタイミングかと、
ある準備を始めた。
(ーーそうしたら、私はーーー・・・)
このまま、羂索らの思惑通りに行くかと思われたがーーー・・
「 ーーー領域展開 無量空処 」
「「「！！！」」」
五条が、領域展開をした。
「マジか？」
(ーーーするのか、領域展開をーーー・・・)
それは、五条悟による、イチかバチかの0.2秒の領域展開。
それにより、真人、漏瑚、夢月らはしばし動けなくなった。
その間に、五条が今いるB5フロアに放たれた改造人間およそ1000体を、299秒で鏖殺した。
ーーーそして、その時は訪れた。
「獄門疆 開門」
五条の前に獄門疆、そして羂索が現れた。
かつての親友の姿に、五条は固まり、そして獄門疆が五条を捉えた。
羂索が、夏油傑では無いと見抜いた五条に、自分の正体を明かした。
「ーーーおかげで楽にこの体が手に入った」
「っ・・お前が、あの子を、夢月Aを唆したのか！！
その姿を利用して！！！」
五条が激昂し、羂索に怒鳴り散らす。
「唆した・・まあそうとも言えるね、
でも、彼女大分ショック受けてたよ？夏油傑の死の理由を、
ちゃんと知らなかったみたいで、
私が、君が仕留めたんだと真実を伝えたら、
私の元へ自分から来たんだ」
「っ・・・・」
「彼女が居れば宿儺も私の味方につけ続けられる、
君も、彼女には攻撃する手が弱かっただろう？
最高のお姫さまだ、彼女は。ははは、」
五条は、ギリギリと歯ぎしりをする。
「・・・心配しなくても封印はその内解くさ、
100年後、いや千年後かな。」
「お休み五条 悟。 新しい世界でまた会おう」
「ーー僕はな。オマエはそろそろ起きろよ。
お前はいつまでいいようにされてんだ、傑」
五条のその言葉に、羂索の右手が、ガッと首にかかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜
夢月は、ハッと目が覚めた。
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翡翠に恋う - とても面白い作品ですね！続編お願いします‼︎ (12月27日 15時) (
レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
日出 - 文才の塊みたいなお話でしたね…あ！続編やってください！<(_ _)> (9月11日 16時) (レス) @page50 id: e3c9ef0ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢楽 笑 | 作成日時：2023年6月10日 21時
