検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:27,889 hit

ヒーローみたい ページ4

つっけんどんに断る夢月。



相変わらず、見知らぬ人間には割とドライなところがある。





「あはは、何か時代劇みたいな喋り方だね、劇団とかの人なの?」



「もしかして芸能人?話し聞きた〜い、」









睨むように見ると、席に座ろうとする男ら。




一人の男が、窓際に座る夢月の隣、通路側に座ろうとし、




「おい、友人の席だ、座るな、、」




夢月が苛立ちながら言うと、






「夢ちゃん、大丈夫?」




「ーー悟!!」




いつの間にか、後ろから五条が立っていた。





「知り合い?その人ら」




「いや、知らない、急に声をかけられて困ってた」




「そう、僕の生徒に何の用なの君ら、」




五条の、平静そうな表情とは裏腹に、凄むような声に、




ナンパ男たちは、たちまちすくみ上がり、逃げて行った。






「助かった悟、すまないな、」





「いいって別に、やだねえナンパ男とか、怖かったでしょ、


何かされなかった?」




「大丈夫だ、あやうくナンパ男の腕を捻り上げようとするところだった、」




「わあ、夢ちゃん強〜い、ははは、」




乾いた笑いをかます五条。





「ちょっと五条!アンタいきなりどうしたのよ、ーーあら、貴方東京校の、」




「あ、こんにちわ歌姫先生」




「いやあ、夢ちゃんがナンパ男に絡まれてたからさあ、追い払おうと思って、」




「あらそうなの、大変だったわね、大丈夫?」




心配してくれた歌姫先生に答えてると、野薔薇と東堂も戻ってきて、



5人でガヤガヤと席に着いた。







「ウチの東堂が世話になったわね、ありがとうね、」




歌姫先生が東堂を引きずりながら、東京駅方面へ向かい、



私たちも帰路へ着いた。






寮につき、野薔薇と部屋で恋バナになった。






「何ソレ!少女漫画みたいな展開ね、私が居ない間にそんなことになってたなんて、」





夢心地で、ボーッと心ココにあらずな夢月に、野薔薇は絡みまくる。




「な、少女漫画みたいだ、、、はあ、まあ、東堂に気持ちがばれたかもなんだがな、、」




「ええ?!」




夢月は、五条が自分を心配して助けに来てくれた事実が嬉しくて、



ドキドキとトキめいていた。





(昔、美々子や菜々子が見せてきた少女漫画の、ヒーローみたいだったな、、、)





ヒーローが助けてくれたヒロインもこんな気持ちだったのかと、


クッションを抱えた夢月はベッドの上で、悶え転がった。

探ってみよう→←恋バナ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 両面宿儺   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翡翠に恋う - とても面白い作品ですね!続編お願いします‼︎ (12月27日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
日出 - 文才の塊みたいなお話でしたね…あ!続編やってください!<(_ _)> (9月11日 16時) (レス) @page50 id: e3c9ef0ceb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢楽 笑 | 作成日時:2023年6月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。