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羂索との邂逅 ページ28

虎杖の春到来騒ぎから数日後、



夢月は、1人街に繰り出していた。







(「ーー夢ちゃん、冬に誕生日なんだね、


僕も冬生まれなんだ、」)





先日、五条とした会話だ。







(悟も冬が誕生日なのか・・・)




誕生日、何かあげようかな、と考えながら、



夕暮れの街を歩く夢月。




ふと、ショーウィンドウに映る自分を見ると、



以前よりもずっと表情が柔らかくなり、服装も気を使い出すようになった自分の姿が目に入り、


私はしばし驚いた。




(・・・ずいぶん変わったな、私は。)






美々子や菜々子、傑の家族達は、今どうしているのだろうか。




夢月は、昨年の百鬼夜行で、夏油が死んだと聞き、


居ても立っても居られず、東京や京都、新宿など、


夏油が百鬼夜行を行った場所を巡り、しばらく夏油を探すように歩き回っていた。



でも、時間が経つにつれ、事実を飲み込むしかなくなり、


故郷にも戻らず、フラフラとし、真人ら呪霊たちと出会い、


宿儺の指の封印の弱まりを知り、宿儺を祓うべく真人らと行動を共にし始めた。



そうして、今年の6月、虎杖たちに出会った。




(ーー私、今、傑が居た高専に居るんだよ、傑・・・)




育ての親のようでもあり、兄のような存在でもあった夏油を、


懐かしみながら、夢月は高専へと帰る。




人気の少ない住宅街に入り、今日は、高専に帰ったら皆んなと遊ぶ約束をしていたから、

そのことを楽しみに足を早めた。






「やあ、A」




(ーーーえ?)





「うそ、なんで、傑?」






懐かしい声に後ろを振り返ると、そこには、傑の姿があった。







「久しぶり、元気だったかい?ああ、顔をよく見せてくれ、


会いたかったよ、」





「・・・すぐ、る、」




視界が滲む。





咄嗟に足が前に出て、傑に駆け寄る。ーーが、





「・・・傑、じゃないだろ、誰だ貴様」





すぐに違和感に気付いて、足を止めた。





「そうだよ、僕は夏油傑じゃない、でも、夏油傑に生前頼まれていたんだ、君のことを。」



「私、のことを?」



「そう、君を、宿儺の娘である君を、高専の連中は利用するだろうと。


ーー特に五条悟、彼は、必ず君の存在を知れば目をつけるだろうとね、


我が子のように、妹のように愛していた君を、守りたい、


と、だから、君を迎えに来た」






「・・何で今になって、それを?」




「君が、夏油傑の仇に、本気で惚れ込んでしまったからさ、」

告げられる真実→←虎杖の春の到来、見守り隊〜ウィズ九相図〜



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 両面宿儺   
作品ジャンル:アニメ
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翡翠に恋う - とても面白い作品ですね!続編お願いします‼︎ (12月27日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
日出 - 文才の塊みたいなお話でしたね…あ!続編やってください!<(_ _)> (9月11日 16時) (レス) @page50 id: e3c9ef0ceb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢楽 笑 | 作成日時:2023年6月10日 21時

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