五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

ときめきイルミネーションツリー ページ46

自分を見下ろす甚爾と目が合い、琥鉄はドキリとした。






(・・・イルミネーションのせいやろか？むむ・・・)





甚爾がいつもよりキラキラして見える。




自分を見下ろす甚爾の顔が、




随分と柔らかく、微笑みながら、



こてつを見つめるものだから、





何だか、こてつはドキドキとしてしまった。






(む、むぷううう〜〜〜・・・・・・)






ふぃっと顔を逸らす。






また甚爾の手をプラプラと揺らす。





「？？？どしたハム太郎、」





「・・・・とーじ、笑ってる方がええなあって」





「ん？」






ボソボソとしか言わなかったため、




周囲で盛り上がる声にかき消され、




こてつの声は甚爾にハッキリと聞こえなかった。







「なんだって？聞こえない。ーーよいしょっと、」





「む？？ぷぎゃ！！にゃー〜ー？！」






甚爾が琥鉄を抱き上げ、顔を近付けた。






「周りの音で聞こえなくてな、



何て言った？もっかい言ってくれハム太郎、」





「にゃにゃにゃ、た、大したことじゃあ、あらへんから、」





「なんだよ、気になるだろ？」






そう言い、更に顔を近付けてくる甚爾に、




心臓がバックバックとなる琥鉄。





(にゃ、にゃ〜〜〜ーーー！！！！)






カア〜と顔の熱が上がっていくのを感じ、あたふたとし、




こてつは、カクリと頭を下げ、観念した。








「・・・とうじ、は、笑ってる方がええなって・・、



ゆったんや、そんだけ。」






「ん？・・・俺が？笑ってる方が？いい？」





「んむ、」





「・・・はは、そーかよ、」





こてつの言葉に、笑顔を浮かべ、笑う甚爾に、




こてつは更にドッキドキし、顔を真っ赤にした。







(うみゃみゃみゃみゃ・・・・)






普段は飄々としている琥鉄も、




恋には、あわあわとさせられてしまう。






誤魔化すようにイルミネーションツリーを見た琥鉄に、



甚爾もつられてツリーを見る。







何だかロマンチックな気持ちになる、そんな冬の夜。











「・・・お前も、笑ってる方が、可愛いぞ、ハム太郎」




「！！！・・・うむ、くるしゅうない、」




「はは、なんだそりゃ、ったく、面白いなあお前は、」






甚爾が笑い、



口をとんがらせて微妙な顔をしていた琥鉄も、



つられるように、あははは、と笑った。








そうやって、イルミネーションを楽しむ夜も、



穏やかに更けていった。

約束→←イルミネーションツリー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す