A whole new world14 -jaejoong-

解決策 ページ49

5月とは思えないほどの暑さと
雲ひとつ無い青空の下。


桃「うわ〜すっごい人」

「ですね(汗)」


横浜アリーナ前。
人の波を目に、私はちょっと腰が引けていた。


考え過ぎ。

そう言われなきゃ気づかなかった。

誰しも色んな想いを抱えてて、

時には我慢して、無理もして、

頑張って行くのが相手の為だって思っていたから。


間違いじゃないけど、
自分を押し殺してまで相手に合わせるのは違う。


その言葉に私の心はいくらか楽になって、

このモヤモヤを言ってみようかなって気になっていた。


彼の望んでいたファンミーティングに行く事も、
これからの私達の為に必須だと思って来たみたけど。


やっぱり心折れそう〜(泣)

だって、和沙さんの作戦がコレだなんて思ってなかったんだもん！


昼の部を終えて出てきたファンと夜の部に参戦するファンが合わさって、
駅から会場までの道もすごい人の数。


ファンミに来て欲しがっていたジェジュンの思いも汲み取りつつ、

でも、できれば自分の身も守りたい。

それは大きな問題じゃない。と目を光らせた和沙さんの解決策。



和「Aちゃんって分かんなきゃいいんでしょ♪」


って事。

結果は・・・(汗)



桃「挙動不審」

「でも・・・(汗)」

桃「どっからどうみても熱狂的なジェジュペンにしか見えないから(笑)」



真っ黒なスーパーロングのストレートウィッグに、
黒いレザーのジャケットとショートパンツ。

エナメルの赤いピンヒール。

ゴールドのアクセサリーは歩く度にジャラジャラ鳴って、
太めのアイラインはサングラスで隠れてるものの、
通り過ぎて来たビルのガラスに映る私の唇は真っ赤で、完全に女王様スタイル。


ジェジュンならロックだ！の桃さんの一言で、

そこからの私は2人のお姉ちゃんのオモチャだった。

この服達は和沙さんがどこからか引っ張り出して来た物。


なんでこんな服持ってんだろ？

まさか・・・

プレイとかで使いました？


それは恐くて聞けないまま、
帰宅した弘人さんには大笑いされ、

利玖君には大泣きされ(汗)

3人に見送られながら、桃さんに引きずられるように会場まで来たものの。


恥ずかしすぎてファンミどころじゃない！


まだ開演まで1時間ある。

”やっぱり着替えたい”

言おうとした時、


JJ「A〜♪着いた〜？」


やっぱり今日行くね。って送ったメールに

ゴキゲンな電話の返事が届いた。

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